2017年04月28日

融解する民進東京

【民進、離党届の扱い苦慮=都議選候補、推薦案も】
 7月の東京都議選を前に、民進党が候補者から続々と提出される離党届の扱いに苦慮している。公認内定者36人のうち、既に3分の1を超える13人が離党届を提出したが、党は1件も受理せず、処分も決めていない。蓮舫代表が小池百合子都知事との連携を探る意向を表明したことが対応を難しくさせており、党内では無所属での出馬を容認して推薦を与える案も取り沙汰されている。
 大串博志政調会長は25日の記者会見で、都議選候補の相次ぐ離党について「残念だ」と述べつつ、「都議会で自民党と対峙(たいじ)してきたという意味において、都民ファーストの会とも考えが一致するのではないか」と述べた。
 都議選は、小池氏が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」を軸に展開する見通し。劣勢を危惧して離党を表明した民進党候補のほとんどが、都民ファーストからの立候補を目指している。離党届を受理すれば、さらに離党の動きに拍車が掛かる公算が大きい。
 民進党都連幹部は、その背景として党勢低迷に加え、蓮舫氏が小池氏主宰の政治塾への参加を容認したことがあるとみている。年明けに離党者が出始めた際も「目くじらを立てることではない」(蓮舫氏周辺)と危機感が薄かった。党若手は「対応の遅れが傷口を広げた」と嘆いた。
 ただ、離党を認めず除籍(除名)処分とする選択肢は取りにくい。小池氏の反発を招く恐れがあり、同氏との協調方針とも矛盾しかねない。小池氏への協力姿勢を示している連合とも溝が広がるとみられる。とはいえ、離党届を放置したままでは、蓮舫氏の求心力がさらに低下することは避けられない。
 民進党は都議選で、現有18議席から大幅に減らすことが必至とみられ、「議席ゼロ」の可能性もささやかれている。「民進系都議」を確保するため、離党を円満に認めた上で推薦する「苦肉の策」も浮上しているが、党幹部は「有権者の反発を招く」と懸念している。 
(4月26日、時事通信)

先日(確か都議候補が10人程度離党した段階で)、ボスに「少なくともあと10人は離党する」と報告したばかりだが、「少なくともあと10人」程度では済まされず、「10人残ればマシ」くらいの情勢になっている。敢えて弁明すれば、ボスに報告した後に、私の地元の市議らからヒアリングして、「想像以上」の事態だったことに気づかされたわけだが。私は私で、舛添前知事を追放劇に荷担した都連執行部に抗議して先に離党届を出しているため、表だって情報収集するわけにもいかなかった。

耳にしたところでは、地元の都議も準備を進めており、「あとはタイミングの問題」だという。彼は一般的に脆弱な基盤しか持たない民進党議員の中で「最強級」と言えるくらいの地盤、実績、人気を誇っているだけに、その彼でも「次は民進では当選できない」「ファーストが出たらサドンデス負け」「KM党にも勝てないかもしれない」と考えるほど追い詰められているという。

親分肌で自信家とも言える彼が厳しい立場に追い詰められているのは、個人後援会の中でも「一刻も早く離党してファーストに行った方がいい」との声が日に日に強まっている上、市議団からも「落選して都議ゼロになる状況は避けたいので、離党して無所属で出て、とにかく再選して欲しい」との要望が上がっているところにも起因している。もちろん連合東京からは「ファーストでも推薦する」と言われている。
ここには、民主党・民進党には党員や党組織が存在しないため、後援会や連合の意向が非常に強く、自分の信念だけではどうにもならないという背景がある。つまり、個々の都議からすれば、「そう(離党するな)は言っても、じゃあ党は何をしてくれるんだ?!」という話であり、実際のところ党本部も都連も打つ手が無い。
状況的には、ユーゴスラヴィア崩壊の状況に近いかもしれない。
地元では「(中央の)代表と幹事長を替えろ」という声が聞かれるが、別にレンホーを辞めさせたところで、都議が離党を思いとどまるわけでもないだろう。いずれにしても、都議選の大敗でレンホー体制は終わりそうだが。

最も有利な選挙環境にある彼が離党した場合、定員5人以上の大選挙区を除いて「もはや民進では当選できる見込みが無い」という判断が所与のものとなり、ドミノ現象が始まるだろう。離党されて困るのは党執行部や党本部だけで、個別的には「離党しても、国政選挙や市区選挙は今まで通りやります」と言って回っているだけに、国会議員も市区会議員も「別にいいんじゃね?むしろ当選してくれないと困るし」という話になっているようだ。

一般人からすれば、「今回は離党してファーストでいいかもしれないけど、名古屋や大阪を見れば分かるとおり、その次は分からないのでは」と思うところだが、職業議員というのは常に「次の選挙」のことしか念頭に無いものなのだ。確かに今回の選挙で民進党に操を立てて玉砕したところで、次に民進党で復活できる保証などどこにも無い。むしろ次の選挙までに民進党自体が消えて無くなっている可能性だって考えられる。
その背景には、民主党・民進党が落選者に対して十分な手当をしない、あるいは何の補償もしないため、イデオロギーや政策的共感も無いことから、「政党名なんてただの看板」という認識が一般化していることがある。

いずれにしても、民進東京はかつての東欧諸国の共産党のように溶けて消えてしまう運命を辿りつつあると言えよう。

「ただ生きたいと願う魂を守る。自分の使命はそれだけだ」 by. 仮面ライダー
posted by ケン at 08:00| Comment(2) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 綱領の文言をめぐって派閥対立を繰り返し、党員・活動家を重視して協会派の台頭を招いた旧社会党の逆張りで、理念・党組織を軽視してきたツケがまわってきましたね。民進党は役割を終えたということで、旧社会党的な新党(ただし、理念や組織はもう少しマイルドな)を目指す時期に来たのだと思います。需要があるのかどうかはわかりませんが、自民党の暴走を止めるためには、もう少し芯の通った野党が必要なのは確かです。
 都民ファーストは今回の都議選は良いとして、次回の都議選までには存続しているのでしょうか。とりあえずファーストが崩壊した後まで考える必要がありそうです。
Posted by hanamaru at 2017年04月28日 12:43
レスが遅れて済みません。
やはり政権を担ってしまったことが悪い方に出て、自民党と同じような政策しか掲げられなくなり、野党になった途端に形式的に反対し始めたことで、誰からも信頼されなくなっているんですね。都議会の民進党なんて「自分ファースト」丸出しですし。
「芯の通った野党」は、まず民主党の菅・野田路線を全否定するところから始めなければ、結局のところ同じことを繰り返すだけになるでしょう。
「ファースト」が存続するかどうかは、小池知事と候補者の質に依るところが大きいでしょう。都議会議員は、大阪よりはマシなので、自民党も予想以上に健闘しそうですし、そう簡単には「小池天下」にはならない気もします。

まぁいずれにせよ、舛添氏を追い落とし、小池氏に色目を使って民進の名も捨て去るような連中は不要です。
Posted by ケン at 2017年05月01日 09:53
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