2017年10月30日

前途多難の立民

【政調会長に長妻氏=青山氏は党員資格停止へ―立憲民主】
 立憲民主党は26日の執行役員会で、辻元清美国対委員長の政調会長職兼務を解き、長妻昭代表代行の兼務とするなどの執行部人事を決定した。党本部を東京都千代田区平河町のビル内とすることも決めた。一方、同党は週刊誌で女性問題が報じられた青山雅幸衆院議員(静岡1区)について、無期限の党員資格停止処分とする方針を固めた。同氏は立憲の会派からも外れる。26日に決定した執行部人事は次の通り。
 選対委員長 近藤昭一副代表▽総務委員長 佐々木隆博副代表▽国対委員長代理 山内康一衆院議員▽幹事長代理 阿久津幸彦元首相補佐官。 
(10月26日、時事通信)

当選直後に週刊誌スキャンダルで議員一人が離脱、同時に問題児の入党を認めるというスタート。セクハラ疑惑の弁護士については辞職勧告も検討されたが、比例ブロックに余裕がなく、他党に議席を渡すことになるため、今回の措置となったようだ。週刊誌報道だけでここまでやるのは過剰反応とも思えるが、事実性の高さと世論頼みの脆弱性を考慮しての判断だと思われる(第二弾が用意されているとも聞く)。
今回無所属で出た問題児の当選後入党も、様々な爆弾を抱えているだけに、不安要素ばかりだ。
そして、某週刊誌は公安の協力を得ながら、代表とその元秘書であるH議員の角丸疑惑を準備しているという。
さらに言えば、国会運営の要に当局のコラボを据えている辺り、「大丈夫なわけが無い」レベルにある。

無所属との統一会派も当面は見送るようだが、これも世論からの野合批判を恐れてのものだろう。現実には国会対策上、会派は少しでも大きい方が議会運営に力を発揮するので、技術的には「統一会派を組まない手は無い」くらいの話なのだが、風頼みで勝利してしまった手前、そうも行かないのだろう。だが、現実には無所属と希望が統一会派を組んでしまえば、立民の野党第一党など意味を失ってしまうだけに、非常に危うい選択となっている。

立民は参議院議員を一人しか持たないため、当面は民進党の参院会派と連携するのだろうが、やはり他党は他党であるためスムーズには行かないだろう。同時に、自治体議員も一人もいないだけに、いかに地方組織を組んで地盤を作ってゆくのか、課題は山積みだ。まずは2年後の統一地方選と参院選に焦点を定め、体制をつくってゆくことになるだろうが、それだけの全国組織を作れるのか疑問は多い。

そして、NK党との関係。今回の総選挙、立民は総評系組合の支援を受けて戦えたものの、組合側はNK党との協力に対し非常に否定的だ。一方、NK党はNK党で「大義」を掲げて野党共闘を行ったものの、現実には自党の議席を半分にするという「大敗」となった。今後は党内から「社民(立民)主要打撃論」が噴出するものと思われ、どこまでそれを抑えられるか、党内クーデターが起きるのか、予断を許さない。
フランスでも、共産党は大統領選では「不服従のフランス」のメランション候補を支援したが、総選挙では選挙協力せず独自に戦った。下院選挙における過剰な選挙協力は、自らのアイデンティティを否定することにしかならず、非常に難しい。日本のKM党が自民党との協力関係を続けられるのは、自らの中道・宗教社会主義路線を放棄したからに他ならない。

こうして俯瞰してみると、立民の立場は、「とりあえず金ヶ崎は凌いだものの・・・・・」という「信長最大の危機」ばりに危ういところにあることが分かろう。
posted by ケン at 12:47| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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