2017年12月27日

支持率下げ止まらない立民

【政党支持、自民36%、立憲9% 朝日新聞世論調査】
 朝日新聞社が実施した16、17両日の全国世論調査(電話)によると、政党支持率は自民が36%、立憲9%、公明と共産3%、希望、維新、民進の3党が各1%だった。衆院で野党第1党となった立憲は、10月の衆院選直後調査の17%から下降傾向が続いている。
 直後調査と比べると、自民は39%から36%に。「支持する政党はない」と「答えない・分からない」を合わせた無党派層が31%から46%に増えた。
 民進は、衆院選で分裂した立憲、希望との統一会派を呼びかける方針だ。この3党が自民党に対抗するため、国会で一つにまとまるほうがよいかを尋ねると、「まとまるほうがよい」は39%で、「その必要はない」42%と割れた。自民支持層では「その必要はない」が55%と多いが、立憲支持層は63%が「まとまるほうがよい」と答え、傾向が逆転した。
 学校法人「森友学園」や「加計学園」に関わる問題の真相解明についての安倍政権の姿勢を問うと、「評価しない」が74%に達し、「評価する」11%を大きく上回った。消費増税分の一部を、幼児教育や保育の無償化などにあてる安倍政権の方針については「妥当だ」が51%、「妥当ではない」が38%だった。
 天皇陛下が2019年4月30日に退位することが決まったことは「よかった」が89%で、「よくなかった」3%だった。今後の天皇の退位のあり方については、引き続き「議論するほうがよい」が50%、「その必要はない」39%となった。
(12月19日、朝日新聞)

立民、希望、維新、民進の4党で12%、自民党の3分の1しかない現実。立民は野党内で圧倒的優位に立っているものの、ピーク時の支持率からは大きく低下し、じりじりとNK党に追い上げられている。最初は立民から無党派に戻り、さらにNK党に流れる図式は、立民が民主党に先祖返りしているという評価を暗示している。

もともと立憲民主党は、民進党の左派・リベラル派が希望から排除されたことを受けて、「リベラル派の結集」を呼びかけて結党したはずだが、いざできあがってみると民進党と同じような議論をしていることが、悪評を生んでいる。

例えば、最終的には保留されたものの山尾氏が提唱した「立憲的改憲論」は(教条的かもしれないが)護憲派市民から強い反発を受け、支持をNK党に出戻らせてしまう要因になっている。同様に自衛隊に対するスタンスも同じだ。
沖縄米軍基地問題では、何の発信もできず、基地建設反対派や沖縄県民から強い失望が表明されている。来年2月に行われる名護市長選挙でも、反対派の稲嶺市長の推薦を拒否し、すでに沖縄の市民運動家から「やっぱり民主党と同じだった」と言われている。
この点については、党執行部の枝野、福山、長妻氏らが親米・反中論者であることが強く作用している。ところが、本ブログで何度も指摘しているところだが、親米路線を行く限り、アメリカの覇権戦争への協力は不可避になっているのが現状であり、同時に日米同盟を維持するために反中路線を採らざるを得ず、重武装を余儀なくされる。つまり、立憲民主党が考える「親米・軽武装」路線は絵に描いた餅に過ぎず、どこまでも非現実的なのだ。

また立民は野党共闘、特にNK党が67選挙区で候補者を下ろしたことで予想外の議席を獲得し、逆にNK党は議席を半分にしてしまったにもかかわらず、例えば福山幹事長はNK幹部に対し、感謝を述べること無く真顔で「御党がもっと候補者を下ろしていれば、我々はもっと勝てたはずだった」と言ってのける有様で、関係をこじらせつつある。このままでは参院選はともかく、衆院選での野党共闘は難しいだろう。こうした「勘違い」「上から目線」も、支持率を下げる要因になっている。
立民は一度毒を食らったのだから、最期まで毒を飲むほか無いはずだが、エリート連中にはそれが分からないらしい。
結果、例えば東京の東久留米市長選でも立民は「野党協同候補」に対して推薦を拒否し、野党共闘推進派を失望させている。

現状で立民ができているのは「もりかけ追及プロジェクト」くらいなもので、それは立民で無くともできることであり、立民を支持した有権者が「最も望むもの」ではないだろう。
結局のところ、民進から左派が分裂してできたはずの立憲民主党は「元の木阿弥」となりつつある。早くも何の展望も無い。
posted by ケン at 12:21| Comment(4) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。名護の件、知りませんでした。選挙前に危惧したことが見事に現実化している気がします。

福山氏は、迫ってきた京都府知事選への対処に関しても「前原さんと相談する云々」などと迷言を吐いており、やはりバカは死ななきゃ治らないという冷厳なる事実を証明しつつあります。

「立民は一度毒を食らったのだから、最期まで毒を飲むほか無いはずだが、エリート連中にはそれが分からないらしい」。まさにこれです。ここへきて、蓮舫なんかが入ってくるというから、ますますダメになる雰囲気が濃厚です。
Posted by Shirai at 2017年12月27日 17:26
ご無沙汰してます。

本日(12/28)アップした記事も読んでもらえると一層分かりやすいと思いますが、いかにも自分の足下を見ようともせずに、右の方ばかり見ている感じで、来年の通常国会で早くも大ゴケするのではないかと思うほどです。

ttps://cdp-japan.jp/news/667

発表された党綱領を読んでもらえば分かりますが、一見「それっぽい」ことを書いていますが、肝心なところのヘタレぶりが際立っています。

やはり「新しい酒は新しい酒袋に」であって、古い酒を古い酒袋に入れ直しただけの立民ではダメだと思います。
Posted by ケン at 2017年12月28日 12:23
それにつけても左派の弱さよ

って感じですねぇ
Posted by o-tsuka at 2017年12月31日 13:16
結局、社会主義、ソーシャル、あるいは階級に依拠しない政治的セクト・潮流なんて何の力も持たない、ということだと思います。旧式左翼的にいえば、「階級意識が無い」ということでしょう。自覚が無いところに何も生まれないのは当然かと。
Posted by ケン at 2018年01月01日 18:48
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