2018年03月20日

河野外相いわく北朝鮮は制裁に屈服したと

北朝鮮がいよいよ対話を求めてきました。
国際社会全体による経済制裁に耐えられなくなってきたのでしょう。
これまで日米韓三カ国は緊密に連携しながら中露両国の協力も得て、北朝鮮に対する経済制裁をかつてないほど強化する国連安保理決議を実現してきました。
国連安保理決議が完全に履行されれば、北朝鮮の貿易による外貨収入はほぼ枯渇し、石油精製品の輸入は2017年初頭に比べて89%削減されます。
(3月16日「ごまめの歯ぎしり」から抜粋)

ここまで自分に都合の良いことしか言えないというのは、おめでたいと言うべきか、これが現役の外務大臣であると嘆くべきか。

北朝鮮側は、飢餓輸出を行ってまで核とミサイル技術を進めた結果、米本土に届く核ミサイル開発の目処がついたことで、「米帝側が交渉を打診してきた」と認識している。そもそも経済制裁のみで国家が崩壊することはまずなく、北朝鮮の経済はむしろ順調で、デジタル化と仮想通貨の使用が進んで旧来の経済制裁が殆ど無効化している。
また、北朝鮮が崩壊して困るのは、中露韓に共通するだけに、真面目に制裁しようとしているのは日本だけで、その日本は今では北朝鮮と貿易接点を有しない。

現実の日本は、米朝あるいは南北会談に置いていかれて放置、孤立してしまっている。日本側は「日朝首脳会談もやぶさかではない」旨を述べているが、今となっては北朝鮮側に日本と交渉する理由はなくなっており、好きな条件を要求できる立場になっている。結果、日本は「せめて米朝交渉で拉致問題を取り上げてください」と懇願する始末になっているが、別に日本側の要望を聞いてやる必要はどこにもなくなっている。

河野外相の一連の発言は、「欧州情勢は複雑怪奇なり」として辞任してしまった平沼騏一郎を彷彿させるものがあり、現代日本の外交力や諜報力を表していると言える。

【安倍首相、「金正恩との面会を仲介してほしい」】
 日本の安倍晋首相が韓国政府に対し、日朝首脳会談を成功させるための仲裁を要請したことが分かった。南北と米朝米首脳会談を控えて、韓米、韓中日、韓日などのリレー首脳会談が推進される中、16年ぶりに日朝首脳会談の可能性まで高まっており、韓半島を巡る対話局面が本格化している。
韓日関係に詳しい外交筋は18日、「日本政府が韓国政府に対して、安倍首相と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党書記との面会を仲介してほしいと要請した」と明らかにした。日本は4月、日米首脳会談も準備している。これと関連して、安倍首相は16日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話で、南北と米朝米会談を機に、日朝対話の可能性への期待を表明したと、大統領府は伝えた。特に安倍首相は、2002年9月、小泉純一郎元首相が訪朝時に発表した「平壌(ピョンヤン)宣言」も言及したことが分かった。平壌宣言は、日朝関係の正常化や日本人拉致問題解決などを盛り込んでいる。
米朝首脳会談の推進は、南北首脳会談に続いて米朝首脳会談が実現されただけに、対北強硬路線を固守しては韓半島の対話政局から押し出されかねないという安倍首相の懸念によるものと見られる。これと関連して北朝鮮の朝鮮中央通信は17日の論評で、「日本は大勢を正しく見て対北朝鮮政策を熟考しなければならない時だ」とし、「我々はすでに日本の反動たちが分別を失って、悪さばかりしていては、永遠に平壌行のチケットを手にできないかねないことを警告した」と主張した。
(3月19日、東亜日報)

まぁこうなるわけで。日本外務省の無能・無定見ぶりがよく現れている。
ただし、この件でこちらが問い合わせても、「そのような事実は無い」と言い張ることは間違いないだろうから、敢えて確認して官僚のウソを録音しておくのも手かもしれない。
posted by ケン at 12:33| Comment(2) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
北朝鮮が交渉相手として認めているのがアメリカのみという点で日本は最初からカヤの外であり、煽るマスコミの方がむしろ軽佻浮薄に感じますね。仲介者としても、日本は中国や韓国と比べてアドバンテージが無く、可能な限りカヤの外に居続けるのが有力な選択肢だったと思います。その意味では、中国やロシアのようにフトンを被って寝ていればいい時に、おっとり刀で飛び出して行ったのを韓国側にバラされたのは最高にカッコ悪い。おそらく永田町は早くも国交正常化利権の分け前に預ろうという政治家どもが浮き足立ってどうにも止まらない状況なんでしょうなあ。
Posted by フジ at 2018年03月26日 18:45
まぁ日本のマスゴミは官邸と霞ヶ関から下りてきたネタを流すだけですから。
もともと六カ国協議の枠組みには、交渉の多チャンネル化によって日本が相対的に主導権を取ろうという狙いがあったわけですが、拉致問題によって自分でブチ壊してしまったわけです。
どこを見ても「バカばっか」ですよ。
Posted by ケン at 2018年03月27日 12:19
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