2018年05月15日

いざ大陸浪人へ!

先の週末、中国の新任地に赴いて、契約と事前打ち合わせ。
二泊三日の急行便だったが、比較的日本に近い都市だったので楽なものだった。
中国は広いので、場所によって時間も費用も大きく異なってしまう。

何故か空港までハイヤー(レクサス)の出迎え付き。
確かに「迎えの人をやりますから」とは言われていたが、準VIP待遇だった。
いやいや、自分いつからそんな重要人物になったんだ?

現地の日本研究センターと赴任予定の大学で、研究者を前に「永田町から見た朝鮮半島情勢」を報告。
これは事前に依頼があって、どう見ても自分の専門分野では無く、断ろうかと思ったのだが、「みな関心の強いテーマですので是非」と言われ、連休前に急いで資料を集め、連休中に読み込んで、ハンドアウトを作成、連休後に調整して臨んだ。いかんせん、ギリギリまで日中韓三国首脳会談などがあって、変化が激しく定説もなく、いかにも苦しいまとめ方にしかならなかった。
内容はいずれ再整理してブログに載せたいとは思っているが、基本的には「強硬姿勢一本槍のツケ」「経済制裁の無効性」「日朝関係の歪さ」「朝鮮戦争の終結によって日本が冷戦の最前線になる恐怖」などの視点から報告を行った。専門的なところには踏み込まず、あくまでも概論として話した。安全保障の専門家を対象としたものではなかったため、むしろちょうど良いレベルになったようで、非常に好評だった。「日本の視点」だけでなく、実務的な視点というのも新鮮だったかもしれない。

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昼食会にしても夜の懇親会にしても、毎回食べきれる量の倍くらいの料理がテーブルに置かれ、食べる端から注文されてゆくので、いつまで経っても減らない。本では読んだことはあるものの、実際にもてなされてみると、なかなかに厳しい。食べなければ、あちらの面子が立たないし、そうは言っても物理的限界は存在するからだ。
結果、滞在中は常に「満腹」か「腹一杯で苦しい」のどちらかで、三日目の朝などは食べないでおいたところ、案内役の人に「先生、朝食は何を食べられましたか?」と聞かれて、「いや、昨晩腹一杯食べたから食べなかった」と答えたところ、「それは申し訳ありません!今すぐ手配します!」と、近くの売店で買ってきた中華饅の山を渡されて、途方に暮れた次第。中国人は食べ過ぎです(笑)

取り急ぎ、労働ビザ取得に向けて必要な書類を用意しなければならないが、中国側のハードルも上がりつつあり、手続きが煩雑化、時間がかかりそうな気配。
このビザの関係や宿舎の準備の都合もあって、赴任は9月頭になる予定。
本ブログも「脱・永田町編」モードになります。

【追記】
時世なので、付記しておくが、今回の就活に際しては、秘書として得た知己を通じて紹介はしてもらったものの、議員の口添えや紹介の類いは一切利用していない。本件も、現地の日本研究者の懇親会に同席したその場で、大学の重鎮から声をかけていただいたことに端を発している。関係で言えば、「ボスの友だちの友だちの友だち」くらいに遠いものである。
posted by ケン at 12:06| Comment(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中国では、客人が残すくらい、料理を出すのが礼儀と聞いたことがあります。少しずつ箸をつけて、あとは残せば良いのではないでしょうか。
Posted by hanamaru at 2018年05月15日 14:26
 どうも、ケン先生。
「ロシア帰りの知の野人、新天地へ!」ですか。
写真から拝察するに旧満州の都市ですか?
先生のインテリジェンスは非常に尖鋭かつ怜悧なので、
複雑怪奇な東アジア情勢を読む上で、大変参考になります。
これからも眼は日本の方へ向いていてくださいね。
Posted by ムラッチー at 2018年05月15日 17:49
hanamaruさん、まぁそうなんですけど、日本人的にはなかなか「ちょっとずつつまんでおしまい」というのは心苦しいものがあります。私などは、比較的こだわらない方だと思いますが、テーブルの上に大量の食事を残すのは精神的につらいです。まぁ歓迎されている間だけだとは思いますが。

ムラッチーさん、自分ではあまり安全保障を得意としている自覚は無いのですが、あちらの方々もそういう認識のようでして、アカデミズムに耐えられるのか非常に心配です。向こうでも、日本の最新情報や情勢分析を期待されているので、その辺は大丈夫です。
Posted by ケン at 2018年05月16日 12:51
ケンさん、いよいよですか!
あちらからseesaaのブログは更新できそうですか?
(GoogleのBloggerだったらNGかな)
Posted by TI at 2018年05月19日 00:18
はい、あちらで確認しましたが、seesaaは大丈夫そうです。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by ケン at 2018年05月19日 12:35
お写真は経貿大学からの撮影ですか?
松江大学城はテーマパークのように綺麗な所だそうで、骨休めには理想的な勤務地ですね。
Posted by はげはげ at 2018年05月20日 16:23
いやはや、ご慧眼に感服の至りです。
確かに色々新しすぎてテーマパークみたいですが、あれ大体一年でつくってしまったそうで、先生方は「絶対手抜き工事だ」とおっしゃってます。

革命待機主義に基づいた政治亡命ですから、何時までいるか分かりませんし、一生向こうにいた方が楽しいかもしれないくらいですよ。
Posted by ケン at 2018年05月21日 13:43
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