2018年07月12日

中国の物は中国に?

【漢籍4000冊超を中国に寄贈】
 細川家に伝わる文化財を保管・展示する永青文庫が漢籍4175冊を中国国家図書館に寄贈する式典が26日、北京市の同図書館で行われた。写真は寄贈の署名を行い、握手を交わす細川護熙元首相(左)と韓永進館長。
(6月26日、時事通信)

日本でもらってくれるところが無いから、ついに「中国のものは中国へ」ということに(推測)。
日本にあるからこそ戦火から守られてきた側面もあるはず。中国の場合、例えば一度の太平天国の乱で信じられないほどの文物が失われている。今回二度訪中した際も、「日中戦争で失われた」よりも「太平天国で焼失した」という記述の方がよほど多く見られた。

しかし、日本を見た場合、図書館はどこも満杯で、寄贈しても倉庫に放置されればまだマシという現状がある。他に司書関連の大幅人員削減で、全く管理ができなくなっている問題もある。下手すると天下りの館長が唯一の正規職員みたいになっていて、結果、寄贈されても鑑定、分類、管理できないのが常態化している。
大政治家や大学者が死亡しても、遺された資料、文物の引き取り手がなく、そのまま散逸、廃棄されてしまうケースが非常に多くなっていると聞く。

一部の中国文学者によれば、「在庫一掃セール」的なもので、文書群自体は国内の古文書店でも入手できる程度の価値のものが大半だという指摘もあり、「中国側が喜ぶなら、それでいいじゃないか」「安いカードで歓心を買う高効率」外交カードとしての評価も見られ、一概には判断すべきではないのかもしれないが、モヤモヤ感の残る話である。
posted by ケン at 11:59| Comment(3) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
全ページスキャンしてあれば現物自体はどうでもいいと思います。

もっとも、紙と炭素は1000年持ちますが、デジタルデータは1000年後に再生できるのかわからんですが…
Posted by taka at 2018年07月12日 12:34
しかし日本の残る強みは文化的学問的集積しかないのに、
医療費と福祉だけで精一杯で学問に金を掛ける余裕はない…
愛国富裕層がパトロンになったりもしないので、絶望的ですね。

むしろなるべく早く円と国債を崩落させた方が痛みが少ないような。

Posted by taka at 2018年07月12日 12:39
そこは優先度の問題で、教育費を削ってでも社会福祉の給付水準を維持すべきというのは、一つの考え方に過ぎません。教育費にしても、大学進学率を50%超にした方が良いのか、適切なのはどの辺なのかの議論がなければ、高校レベルの大学を放置するだけです。どれもきちんと議論されないまま、なし崩し的に決められていることこそが問題なのです。

今の政策は全て問題先送りにして、貧困を助長することで資本の延命を図っているだけなので、矛盾はますます大きくなっていくと思います。
Posted by ケン at 2018年07月12日 12:57
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