2018年07月24日

ますますちぐはぐになる霞ヶ関

【介護離職者9.9万人=女性が8割―17年総務省調査】
 2017年9月までの1年間に介護や看護のために離職した人が9万9100人に上ったことが、総務省が14日までに公表した17年の就業構造基本調査で分かった。前回12年調査の10万1100人からほぼ横ばいで、介護離職の実態に大きな改善がみられない状況がうかがえる。介護離職者のうち女性は7万5100人と全体の8割近くを占めた。調査は5年おきに実施。全国約52万世帯の15歳以上約108万人を対象に、17年10月1日現在の就業の状況を尋ね、全体を推計した。 
(7月14日、時事通信)

【「カエルボード」に退校時刻、残業教員に声かけ】
 林文部科学相は13日の閣議で2017年度版の文部科学白書を報告した。「学校での働き方改革」を特集し、「教員の負担軽減は喫緊の課題」と指摘している。
 白書はA4判441ページ。このうち23ページを働き方改革の特集に充てた。16年度の教員の勤務時間は10年前より増えており、長時間勤務は「看過できない深刻な状況」との認識を示した。さらに、外国人児童生徒の増加などで学校現場の役割は多様化・複雑化していると指摘。岡山県の小学校では職員室に退校予定時刻を記した「カエルボード」を設置し、それを過ぎても残っている教員には同僚が声をかけるなど、各地の取り組み事例も紹介しながら、改革の必要性を訴えた。
 一方、今春52年ぶりに新設された獣医学部については数行の紹介にとどめ、加計学園の名前も記述しなかった。文科省の担当者は「白書は文科省の施策を簡潔に紹介するものだから」と説明している。
(7月13日、読売新聞)

介護施設の新設を抑制し、在宅介護を推進しておいて、「介護離職者が減らない」とか一体何がしたいのかサッパリ分からない。
学校は学校で、部活動・各種行事やら事務員の削減やら給食費の徴収やら教員に授業以外の業務を山ほど押しつけておいて、しかも残業代を出すわけでもないのに、「学校で残業するな(自宅でやれ)」とか「Sねばいいのに!」というレベル。

介護離職を減らすなら施設介護を進めるほか無いし、教員の残業を減らすなら業務そのものを減らす他ない。中学校教員の労働時間は、部活動の廃止で約15〜20%、学校行事の廃止で約10%減らせる計算であり、これは文科省の決定で廃止できる。そのための中央統制ではないのか。
また、部活動や行事が肝心の学習時間を削り、学習効果をも減じさせている。その結果、中等教育では社会で必要な基礎知識が身につかず、大学で中等教育レベルを補習する始末になっている。

社会のあらゆる箇所が疲弊し、それを修復する意思も能力も無いことが見て取れる。

【参考】
日本の教育はなぜ空洞化したか
posted by ケン at 12:30| Comment(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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