2018年10月05日

社会主義中国の乞食

一ヶ月中国に住んでみて、驚いたことの一つに「乞食がいる、そして認められている」ことがある。
これまで見た限り、フランスなど欧州に比して数として多くはないが、地下鉄の通路や公園でそれなりの頻度で見かける。今のところ高齢者しか見ていない。

ケン先生がこれまで居住したことのある国で言えば、フランスが最も多く、20代の乞食も少なからず見かけた。この点だけでも色々な意味で「いかがわしい」という印象を抱いている。次のロシアで、これもそれなりに多い。現在は社会保障制度が再整備されつつあるので、また少し違うかもしれない。

しかし、中国は現在も社会主義の旗を掲げており、街中いたるところでそのスローガンを見かけるが、同時に乞食が徘徊している図は何ともシュールである。1990年代初頭に中国に留学していた同志によれば、「昔からいた」とのこと。
かつて、社会主義ポーランドで教えたことのある先生が、「地主と小作人が居ることに非常に驚かされた」と話しておられたが、同じ気分である。
この点、ソ連が凄まじかったのは、街中で物乞い行為をしている者が発見された場合、片端からしょっ引いていたことだった。基本的には、収容所に送るとかではなく、事情を聞き、相応の措置をとっていたようだが、その手法がいかにもロシアだった。
ソ連と比べると、中国はどこまでも「緩」く見えるのは、自分がソ連学徒だからかもしれない。

もっとも、中国の場合、ネット情報では「プロ乞食」もいるらしいから、色々カオスなのだ。そして、私がソ連時代のことを話すと、「いま中国でそんなことをすれば、人権問題になります」との答えが返ってくるのだから、ソ連学徒的にはますます面白くなってしまう。
posted by ケン at 11:39| Comment(3) | ロシア、中国、国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中国のこじきさんについては、以前に娘から「中国のこじきは堂々としている。しっかり、自己主張して、あなたに喜捨の機会を与えてあげる」くらいの感じと聞いていたので、上海に旅行したときに、こじきさんに注意していましたが、果たしてその通りで、交差点で何やら通行人に話しかけて、喜捨を呼び掛けていました。

中国人はすごい!とちょっと感動。
そこに至るまでに、いろいろな事情があり、喜捨を求めているのですから、何も自己卑下する必要はないですよね。
堂々と人民の善意に呼び掛けるやり方の方が僕は正しいと感じました。

ところで、韓国で見たこじきさんは、日本と似て、何やらじっと縮こまっていました。
Posted by はなはな at 2018年10月05日 20:10
私の少ない渡航歴では、30年前に行ったときもデパート(天津伊勢丹)前の歩道橋で見かけたのが最初でしょうか。
普通の方、傷痍軍人(ベトナムとの戦争かな)の方と複数。
座っての物乞いでした。

韓国では15年前のソウル地下鉄の車輌内で両足が無い方が物乞いをしながら車両を移動していくのを見かけています。
Posted by TI at 2018年10月05日 22:54
フランスの乞食も「権利だ」と言わんばかりに堂々としてましたし、やはり物乞いにも文化があらわれるようですね。
Posted by ケン at 2018年10月06日 12:11
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