2018年10月18日

赴任一ヶ月での教育的感慨

国慶節休暇があったので、実質的に授業を始めて一ヶ月になる。
おおむね生活に慣れ、大学の授業もまだまだ試行錯誤の段階ではあるものの、大体の流れは把握した感じ。

いかんせん初年度である上、15年ぶりの教員業と初めての中国にあって、「何とかこなしてる」というところ。
授業自体は週に3日、7コマ=14時間ではあるが(後期は少し減るらしい)、語学にもかかわらず一クラスに30人もいるため、授業が終われば宿題や課題の山が待ち受けている。二クラス分の宿題があると、60人分になるだけに、思わず呆然としてしまう。
そのため、平日の授業がない日は、午前中は宿題のチェックで終わり(終われば十分なくらい)、午後は次の授業の準備に費やされる。初年度なので、講義ノートを一からつくらないとならないため、下手すると夕食を食べた後も続けることになる。
一ヶ月経て、ようやく効率化に取り組めそうな感じだが、一方で「これじゃダメだ」と思うところもあって、軌道修正の課題もある。まぁ一年目はロシアでも非常に苦労したから、こんなものだが、ロシアでは生徒は十人程度だったので、そこは楽なものだった。名前もすぐに覚えられたし。

学生の方は、かなり日本化が進んでいる印象だ。
私の場合、90年代に大学の学部を、00年代に大学院を出ているわけだが、中国人学生といえば、90年代のそれはアルバイトと学業に全力を費やし、「一体この人たちはいつ寝ているのだろうか?」くらいのイメージだった。戦国大名で言えば、島津とか上杉級である。00年代はさすがに余裕が出てきたように思えたが、それでも日本人から見れば、よほど勤勉で真面目だった。
これに対して、今の私が見ている学生は、概ね我々世代の学生と同じで、「言われたことはやるけど、卒業できれば十分」くらいのレベルになっている。授業中の居眠りもスマホも普通になっている。中学高校ではないので、それを咎めるようなことはしないが、この世代が社会の中枢を担う20年後、30年後にはもはや中国は脅威では無いと言えそうだ。これが確認できただけでも十分と言える。

もっとも、中国人に言わせると、「大都会で金持ちの子弟が多いから」「地方の学生はまだまだ真面目」とのことだが、そこは良くわからない。少なくとも日本語検定の結果などを見る限り、「地方の方が優秀」と言えるだけのデータは見当たらない。まぁこの辺も日本と同じなのかもしれない。

また日本と異なる点は、必ずしも日本語科を希望して入ってきた学生ばかりではなく、むしろ他学科を希望して選に漏れ、当局の差配で「日本語科で良ければ入学させてやる」ということで入学してきた者が少なくない、という点だ。私の見たところ、半分前後はそうした学生なので、どうしても士気が低い。「であれば、定員を減らせよ」と思うのだが・・・・・・

まぁ、それでも我々世代のロシア語科学生のロシア語水準よりは高いかもしれないが、まずはこんなところか。
posted by ケン at 12:00| Comment(2) | 教育日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
http://www4.nhk.or.jp/P5098/x/2018-10-28/11/20458/2625211/

ご無沙汰しています。
偶然こんな番組を見まして。

イルクーツクの地元テレビ局と共同制作したみたいですね。
Posted by ケンケン at 2018年10月29日 19:44
ははぁ興味深いですが、NHKオンデマンドに入るほどの余裕もなく、なかなか難しいですね。
Posted by ケン at 2018年10月29日 20:08
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