2019年02月23日

意外と共通語が多い日中語

中国で日本語を教え、同時に中国語を学んで驚いたのは、思っていた以上に共通語彙が多いことだった。
もちろん読み方が大きく異なるので、覚えることは多いのだが、学習のハードルが比較的低いことは間違いない。
こう言うと半信半疑で聞かれることが多いわけだが、実際に見てみると分かりやすい。
ちょうど今現在、後期授業に向けて準備しているある授業の新出単語である。
・つぶやき=嘟哝
・幹部(かんぶ)=干部
・打撃(だげき)=打击
・対象(たいしょう)=对象
・強硬策(きょうこうさく)=强硬策略
・支持者(しじしゃ)=支持者
・赤字(あかじ)=赤字
・採用(さいよう)=采用
・研修(けんしゅう)=进修
・取材(しゅざい)=采访
・長期戦(ちょうきせん)=长期战
・貿易摩擦(ぼうえきまさつ)=贸易摩擦
・取引価格(とりひきかかく)=交易价格
・意味不明(いみふめい)=没有意义
・救済措置(きゅうさいそち)=救济措施
・訴追(そつい)=起诉
・傷つく(きずつく)=受伤
・芳しい(かんばしい)=芳香、非常好
・知的財産権(ちてきざいさんけん)=知识产权

漢字が簡体字であるため、読めない箇所もあろうが、簡体字の法則さえつかんでしまえば、想像以上の共通度である。
ただ、どうにもならないのはカタカナ語で、これは中国人学習者が苦手とするところになる。さもありなんだ。
・オウンゴール=乌龙球(own goal)
・アプローチ=方法(Approach)
・アクション=动作、行动
・シェア=分享、份额

以上だけ見ても、中国語話者が日本語能力検定などに圧倒的に有利である理由がよく分かるだろう。
posted by ケン at 12:00| Comment(4) | 教育日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
幕末明治期に近代経済用語、技術用語などの翻訳が、中国より先に日本で行なわれた物も多くて、それがそのまま中国で使われたなんて話は聞いたことがあります。
Posted by ケンケン at 2019年02月25日 11:17
今回は観劇のお供できずに残念でした。夏は是非。

おっしゃる通りで、幕末から明治期に日本で翻案された新漢語が中国に逆輸入されて、今日に至っているので、特に人文、社会科学系の用語は半分以上が共通しています。ですから、難しい本を読むほど日本人でも理解できるという謎状態にあります。

中国でも「経済」の訳語は不評だったそうですが、それも代案のないまま定着してしまっているほどで、相当の求心力だったみたいです。
Posted by ケン at 2019年02月25日 21:10

どうも、ケン先生。
中国の方は文法構造上、日本語や朝鮮語よりも
インド・ヨーロッパ語族の方が習得し易い・・
と、かつては言われていましたね。
でも、インターネット時代の今や映像や音声も
ふんだんに吸収できるし、なにより最強の表意文字
「漢字」があるわけですから。

ところで、中国の学生さん達、日本文化について
どう思ってらっしゃるのでしょう?
私としても「政治と文化は別腹」と思っていますので。
もっと興味をもって頂きたなぁ・・と

ではでは。



Posted by ムラッチー at 2019年02月27日 19:35
やはりアニメと漫画は絶対的な人気がありますね。特に日本語を学ぶ人にとっては、中国のサブカルはまだまだ話にならないと感じているようです。
とはいえ、皆が日本のサブカル好きというわけでもなく、現実には第二、第三希望で日本語を学んでいるケースが多いです。

一般的には外国の中では日本に対する関心は高く、少なくとも私が見ている範囲では悪感情は見られません。
しかし、やはり中華の国なんで、中国が世界の全てというところも強いですね。朝鮮、ベトナム、モンゴルあるいはチュルク系などの人に対しては差別意識が感じられるところもあります。日本に対しては差別感情は無いように見えますが、微妙な感じもします。これからはますます中華意識が強くなっていくのかなと。
Posted by ケン at 2019年03月01日 18:55
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