2019年05月28日

「長津湖戦」をテスト

カフェに良く来ている方が制作中の「長津湖戦」をテストした。
日本では朝鮮戦争ネタはさほど馴染みがなく、私もアメリカのドキュメンタリーで見た程度の知識しか無い。
長津湖の戦いは、朝鮮戦争に介入した中国人民義勇軍が米海兵第一師団を中心とする国連軍と初めての交戦となり、中国軍による大規模夜間奇襲と国連軍の潰走によって世界に衝撃を与えた戦闘である。
とはいえ、中国側の損害(戦死傷)が5万人に及んだのに対して、国連軍の損害は1〜2万人程度で、中国側の人海戦術を物語る結果を示している。

ゲームの規模は戦術級で、ユニットは大隊・中隊。
歩兵は行軍時は大隊で、戦闘時には細胞分裂して3個中隊に分かれる。
各軍は大隊ごとにユニットを動かし、大隊ごとに3回の戦闘が行える。
戦闘結果表は戦闘比ではなく、戦力差で見るという、全体的に中世ものの感じ。

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中国側は「万歳突撃」を選択すると、自軍の戦力が一時的に二倍になるが、自軍の損害も二倍になる。
また、国連軍は昼間は航空支援があり、かなりの火力で中国軍にダメージを与える。
かなりブラッディな作品で、海兵隊は見る見るうちに打ち減らされていくが、中国側は攻撃するたびにボロボロになってゆく。それなりの戦力差があっても攻撃側にダメージが入るし、昼間の砲爆撃でも損害を出すからだ。

総評としては雰囲気は出ているのだが、戦闘ごとに一々細胞分裂したり、一度の手番で3回も攻撃したり、砲撃の割り当てとダミーマーカーがあったりと、盛り込みすぎもいいところで、プレイアビリティが壊滅的に悪い。「高平南之戦」をモデルにしている模様だが、やはり現代ゲームはプレイアビリティを重要視すべきだ。
例えば分隊規模ではあるが、GMT「Combat Commander」は手軽さと再現性が見事なバランスを保っている。
もっとも「CC」は中国では不人気でボロボロの評価だったらしい。日本でもさほどプレイされていないようだが、米欧では根強い人気でGMT社は四版を出すことになっている。なぜ東洋では不人気なのだろうか。

処理が重いのは、デザイナーが「これで良い」と思っているか(信念)、重要度の序列が付けられず、不要なルールやシステムがたくさん残っているか(デヴェロップ不足)のどちらかであるわけだが、話を聞く限り前者のようで、ちょっと先行き怪しい感じ。
中国の場合、若いプレイヤーがこぞって同人ゲームを作っており、微笑ましい限りなのだが、若いが故にこうした「重い」ゲームを作ってきてしまう。
まぁ今後も年寄り目線で厳しく指摘いたします(笑)

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相変わらず「国防軍の夜2」で自虐プレイする中国のゲーマー
posted by ケン at 12:00| Comment(0) | ゲーム、囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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