2019年08月06日

T後輩と「江戸幕府の黄昏」

GJ56号付録「江戸幕府の黄昏」をT後輩とプレイ。
実はブログでは一回しか記事にしていないが、最近のGJではお気に入りの一つである。

「Twilight Struggle」システムを援用してカード・ドリブン形式により、幕末期の佐幕派と倒幕派(当時の用語としては勤王派)のシーソーゲームを再現する。時期としては、第二次ペリー来航から鳥羽伏見戦の開戦までを描いているので(錦旗が上がったらサドンデス)、戊辰戦争のゲームでは無い。近藤友樹氏のデザイン。

日本を5つの地域に分け、さらに京と開港地の計8地点の支配をめぐって得点を争うが、他にもカード・イベントや朝廷工作によって得点が得られる。
「Twilight Struggle」と同じで、基本的に部隊ユニットは存在せず、影響度マーカーと特定の影響力を有する人物のユニットで、各藩や京・開港地の支配を表す。
プレイヤーは、佐幕派と倒幕派に分かれて、配られるカードを駆使して以下のことを行う。

・影響力を配置する。
・(敵の)影響力排除を試みる。
・敵方の支配転覆を試みる(政変)。
・朝廷工作を試みる。
・カードに記されたイベントをプレイする。

勝利得点の計算は、カードに記された強制イベントによって地域別に引き起こされるため、予測が難しく、基本的には全国に満遍なく支配を確立するのが望ましいが、得点配分は西国に高めに設定されているため、どうしても九州や中国地方をめぐる争いが苛烈になる。
相手方が支配する藩政権を転覆させる「政変」(TSではクーデター)は最も有効な手段の一つだが、「列強介入レベル」が上がってしまうため、サドンデス敗北するリスクを負う。

カード・デッキは「鎖国」と「開国」の2つで、イベント進行により「条約レベル」が上昇すると、「開国デッキ」が加えられる。同時に、プレイヤーに配られる手札も増えてゆくため、シーソーゲームもイベントも過激になってくる。
イベントとしては、鎖国期には、「和親条約」「安政の大獄」「横浜開港」「桜田門外の変」など、開国期には、「海援隊」「薩長同盟」「長州征討」「薩英戦争」などが存在し、「蛤御門の変」「八月十八日政変」など京の支配を一変させるイベントも起きる。
鎖国期には、徳川家茂や井伊直弼が登場し佐幕派に有利に展開するが、開国期には前二者が死亡したり、坂本龍馬や高杉晋作が登場することで倒幕派が有利になってゆく。

一回目はT後輩が佐幕派を持ち、得点カードを上手く使って東北、中部、中国、南海道、開港などで得点を重ねる一方、ケン先生の討幕派は殆ど為す術が無く、第二ターン終了時にはサドンデスで佐幕派が勝ってしまった。確かに序盤は佐幕派が有利なのだが、ここまで一方的なのは珍しい。私もミスらしいミスは一カ所程度で、「カード運が悪かった」としか言いようが無い。

二回目も同じ陣営でプレイ。今度は史実通りシーソーゲームっぽっくなるが、今度は討幕派が開港場と京を抑え続け、カード切り直しのタイミングで連続して得点カードが出た結果、4ターン始めにはあっという間に振り切ってしまい、開国した途端に幕府側の勝利で終了。どうにも振れ幅が大きい。
とはいえ、京と開港場(長崎と開港後の横浜)の両方を一方が抑えてしまうと、一気に振れてしまう恐れがあるので要注意なのは間違いない。

WeChat Image_20190731102509.jpg

三回目は陣営を入れ替えて、私が佐幕派を持つ。佐幕派が薩摩と長州を支配し続け、討幕派のイベントを起こさせないようにする。
その一方、得点カードは比較的討幕派が握っており、盤面は完全に佐幕派が支配しているものの、得点上は佐幕派に数点(サドンデスは20VP)だけという展開が続く。
討幕派は時間稼ぎをするのが精一杯で、なんとか開国までこぎ着けるも、得点はジリジリと佐幕側に偏っていく。だが、佐幕派も盤面を支配しながら得点が上がらず、ジリジリさせられる。
結局時間切れとなってしまったが、まず佐幕派の勝利と言える展開に終わった。

「トワイライト・ストラッグル」を「良いとこどり」した作品ではあるが、江戸末期の情勢をよくシミュレートしており、歴史教材にしても良いくらいの作品に仕上がっている。
同時にTSよりもコンパクトなので、プレイアビリティも高く、何度もプレイできるところも良い。

あぁやっぱ「Europe in Tumoil」(TSシステムを使った第一次世界大戦前の帝国主義戦争ゲーム)も買おうかな・・・・・・
posted by ケン at 12:00| Comment(0) | ゲーム、囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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