確かに出来の良い学生ばかり留学するので、残された3、4年生のクラスは下手すると、クラスの平均水準がガタ落ちし、やる気の無い学生ばかりいるような感じになるところはある。
「まぁ仕方ないですよ、行くなとも言えませんし、良いことじゃ無いですか」と水を向けると、
「いえいえ、留学先は国士舘なんですよ。もっと上の大学に行けるはずなのに・・・・・・」
とのこと。あ〜〜それは、ねぇ、あれですねぇ・・・・・・
「ご愁傷様です」
というヤツだ。
話を聞くに、どうやら国士舘は留学生に対する待遇が非常に良いらしく(特に寮が良いとか)、大学のランキングに関係なく、最近中国の学生にも人気があるという。
いかんせん、中国の学生はみな「小皇帝」状態なので、昔ながらの汚らしい学生寮など耐えられないのかもしれない。
私のような昭和老人からすると、国士舘と言えば、こんなイメージしか無い。

「応援団(どおくまん先生的な)」「民族派養成機関」「大卒ヤクザ養成所」などなど。
実際、言うまでも無いことだが、「国士=民族主義者」を養成する私塾から始まっているのだから、相当部分は正しいと言えるだろう。
拓殖大学が台湾統治のための植民政策のプロフェッショナルを養成するために設立されたのも同様で、「名は体を表す」なのだ。
しかも、厄介なことに日本の右翼は歴史的に中華革命を支援してきたところがある。当局が妨害する中で、孫文を始め、留学生や革命家を支援してきた歴史は、むしろ左翼では無く右翼の側にあった。
そこには、日本の左翼が歴史的に欧米崇拝=アジア蔑視の傾向が強かったところも否定できない。
それだけにケン先生的には、色々複雑な思いもあるのだが、でもやはり国士舘は無いよなぁ・・・・・・
盆地なので空気も悪く、喘息の校友は難儀してました