2019年12月14日

蔓延する帝政毒〜魚は頭から腐る

【小学生バレーボール体罰 一部の保護者、口止め誓約書を配布 「情報漏らした」と正座させ詰問も】
 全国大会に出場した大分県日出町の小学生女子バレーボールチームで発覚した男性監督の体罰問題。監督が女児を平手打ちしたにもかかわらず、県小学生バレーボール連盟(県小連)は、被害女児やその保護者に聴取せずに「体罰なし」と認定した。一方で、一部の保護者は7月、体罰の事実を外部に漏らさないよう保護者全員に誓約書への署名を迫っていた。指導者、連盟、保護者。強豪チームで起きた問題に、三者がそろって蓋(ふた)をしようとする“隠蔽(いんぺい)体質”が透けて見える。
 関係者によると、誓約書への署名が求められたのは、連盟に被害が訴えられた後の7月16日。保護者会は町内の公民館で開かれ、チームに所属する女児の保護者や、OGの保護者ら約40人が集まった。
 保護者会では、連盟に報告したのが誰か追及された後、男性保護者が▽指導者の批判はしない▽チーム内で起きたことを公言しない▽指導者、保護者らの行為について関係協会や団体に訴えない――などを約束する誓約書を配り、集まった保護者全員に署名を迫ったという。
 関係者によると、誓約書の存在は監督には伝えずに、一部の保護者が独自に作成。誓約が守られていないと、保護者会の半数以上が判断した場合は、子供を退部させることを受け入れ、異議を述べないなどとしたという。
 また保護者会では、情報を漏らしたと疑われた親が正座させられ、リーダー格の保護者に詰問されたという。保護者会は午後6時半に始まり、4時間に及んだ。ある保護者は「チーム内での監督の権力は強く、その力を背景にして、子供のことを第一に考えない親たちの姿勢に憤りを覚えた」と話す。
 誓約書を作った保護者は、毎日新聞の取材に「体罰についてチーム内で話し合っていないのに外に言うなんておかしいと思った。体罰と指導の違いは考えたことがない」と話した。
(11月22日、毎日新聞より抜粋)

歪で反論を許さない上下関係、権力による口封じ、公文書の隠蔽と廃棄。
明治帝政に連なる昭和帝政の毒がいよいよ全身に回りつつあるようだ。
あとは相互監視態勢を築けば完成するのだろうが、今はその一歩手前と言ったところか。

同時に、特に地方の場合、運動系部活動への強制参加と、それに伴う退部=村八分(学校で生きていけなくなる)システムの存在がある。そのため、所属する運動部から追放された場合、アウトサイダーとして生きていくしかなくなり、内申書も最低評価にされて、進学すらままならなくなる。それだけに、死ぬほど嫌いな部活動でも、自分を殺して我慢して、「嵐が過ぎる」のを待ち続けるほか無い。だからこそ、地方の若者がこぞって都会に出て、帰らないわけだが、地方の人間は全くそれを理解していない。

考えて見れば、これは冷戦期の東ドイツやチェコスロヴァキアなどとよく似た現象なのかもしれない。
多くの人が相互監視と絶望の中で、西側に脱出する日を夢見て、ただ何も見ない振りをして無気力に生きていく社会である。
同時に、誰も心から支持する者がいないため、暴力と監視を強化することで治安を維持するほか無いという全体主義のジレンマが加速する。

暴力的で不条理な学校統治と生徒管理がまかり通っている割に、学力の水準は都会に比べて低いため、勉強や進学を希望するものほど、地方からの脱出を請い願い、地方を唾棄するようになるのだろう。
地方の場合、教育界も非常に狭い、閉じられた社会であるため、上記のケースもまたぞろ「減俸10%二カ月」程度の処分で、大したおとがめも無く、事実確認も行われないまま、延々と同じ人事と体制が続くのだろう。

東京にいるとわからないが、日本の地方はいまや東ドイツのようなものになっているようだ。
posted by ケン at 12:00| Comment(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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