2020年01月13日

ストを支持して抵抗するフランスのダンサー

【仏政府、スト支持のオペラ座ダンサーらに譲歩案 年金改革】
ランスの年金制度改革案に抗議する大規模なストライキで国内の交通機関がまひする中、ストへの支持を表明しようとパリのオペラ座前でバレエを披露したダンサーらに対し、仏政府が譲歩案を示した。仏経済紙レゼコー(Les Echos)が28日、報じた。
 レゼコーによると、同国のフランク・リーステール(Franck Riester)文化相と、年金制度改革案の計画を率いるローラン・ピエトラシェフスキ(Laurent Pietraszewski)連帯・保健大臣付 年金担当副大臣は、オペラ座の代表者に書簡を送った。
 AFPが内容を確認した12月23日付の書簡でリーステール氏とピエトラシェフスキ氏は、年金制度改革案が2022年1月1日以降に雇用されたダンサーらに対してのみ適用されるとする案を提示。また退職するダンサーに、職業転換プログラムを提案した。
 定年が一般よりも早いオペラ座のダンサーに関しては、42歳で退職することが可能な特例年金制度がある。この制度は1698年にルイ14世(King Louis XIV)が導入したもので、フランス最古の年金制度の一つだ。
 パリのオペラ座前では24日、ストライキへの支持を表明しようとバレエダンサーたちが「白鳥の湖(Swan Lake)」の一幕を披露。この様子を撮影した映像は今週、瞬く間に拡散された。
 政府は、フランスで最も名高い国立劇団コメディ・フランセーズ(Comedie Francaise)にも書簡を送り、同劇団とオペラ座の代表者らは、来年初めの協議に招待された。
 オペラ座に所属するダンサーらや、コメディ・フランセーズの俳優らはすでに、ストライキの一環として公演をキャンセルしている。
 オペラ座が公開したデータによると、ダンサーのストライキだけで800万ユーロ(約10億円)を超える経済的損失が出ている。
(12月29日、AFP)

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ストライキを支持してイベントを打ち、自らも公演をキャンセル(実質スト)を演じるフランスのダンサー。
やはり階級意識のなせる業だろう。
「資本と国家が一体化して、労働者の諸権利を剥奪、収奪しようとしている」という認識があるからこそ、業種を超えて労働者が連帯し、自らも立ち上がるのだ。

日本では階級意識そのものが失われ、ストライキはおろか労働運動そのものが否定的に理解されている。
その結果、6000万人からの労働者は「労働者」としての意識を持たず、一方的に資本によって収奪され、政府によって諸権利を奪われる立場に堕している。
いわゆる先進国において日本だけが相対的に賃金が低下しているのは、その証左だろう。
他方、政府や自民党は、国民に階級意識を持たせないために、国家主義と民族主義を称揚し、東京五輪などをもって盛り上げようとしている。
本来であれば、左翼政党が階級意識の啓蒙に努め、危機意識を持つように善導する役目を担うわけだが、旧式左翼は全くその役割を果たしていない。

フランスの場合、共産党のような前衛的指導政党がほぼ存在せず、社会党もエリート化して階級政党としては全く機能しなくなっているにもかかわらず、個人レベルで階級意識が強く残っているところが、日本と全く異なるところであり、フランスのフランスたる所以であろう。
だからこそ、収拾がつかなくなっているわけだが、それを健全とみるか、アナーキーとみるかは価値観の違いである。









posted by ケン at 12:00| Comment(0) | ロシア、中国、国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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