2020年06月10日

「弾圧法案だ」という弾圧者はいない

【三原じゅん子氏「政権批判を弾圧すると心配されている方が多いようですが…」】
 自民党の三原じゅん子参院議員(55)が30日、自身のツイッターを更新。改めて「批判」と「誹謗中傷」は別ものであると訴えた。
 国光あやの衆院議員(41)の「#ネットの誹謗中傷 #人権侵害で苦しむ皆様、医療者、事業者、いじめで苦しむお子さん、、何とかしたい!自民党で#三原じゅん子座長のもとプロジェクトチームを設置!事務局長を拝命。#岸田政調会長 #高市総務大臣にご説明。表現の自由に十分配慮し、明らかな被害に対処します!」との投稿を引用し「政権批判を弾圧すると心配されている方が多いようですが、私たちが進めようとしていることは、そういうことではありません」と強調。
 続けて「#批判と#誹謗中傷は全く別のもの。#人格否定、#人権侵害をなくし、ネット上の書き込みで苦しんでいる方々を救いたい…。その為にタッグを組みました」と説明した。
 23日に急死した女子プロレスラー・木村花さん(享年22)が生前、SNS上で激しい誹謗中傷にさらされていたことを受け、三原氏が自民党政務調査会の中に「インターネット上の誹謗中傷・人権侵害等の対策プロジェクトチーム」を立ち上げると、高市早苗総務大臣もネット上の誹謗中傷を巡る発信者の情報開示について、制度改正も含めて対応する考えを表明。政権与党の素早い対応に言論統制につながるのではと危惧する声も上がっている。
(5月30日、東京スポーツ)

面白すぎる。弾圧する側が「これは市民弾圧用の法案である」などと言うわけ無いだろう。「平和安全法制」とか「国家安全法」などと同じロジック。

1925年、治安維持法の審議に際しては、「世聞にはこの法律案が労働運動を禁止するがためにできるやうに誤解しておる者があるやうであります。此法律が制定されますと、労働者が労働運動をするについて、何等かの拘束を受けると云ふやうに信じて居る者があるようであります。斯の如きは甚だしき誤解であります」(若槻礼次郎内相)、「乱用など云ふことは絶対にない」(川崎卓内務省警保局長)と述べている。
貴族院の採決に際して唯一反対した徳川義親議員(侯爵、尾張徳川家当主)は言う。
司法大臣は、本案は極めて明瞭なるものであって、曖昧な点がない、之を用いるに当たって少しも疑いのあるはずがないと仰いましたけれども、果たしてさうであるかどうかと云ふことは、私は信じることが出来ないのでございます、之を立案いたしました方、立法者に於きましては成程明瞭で以て何等の疑を挿む所はございますまいが、之を実際に用いますのは立法者ではございませぬで、又必ずしも立法者と同じ心を持って居るものではないのでございます、実際此法を用います者は裁判官でも至って少いのでありまして、多くは警察官でございます、必ずしも之を誤って用いることなしとせないのでございます。外の法律と違ひまして、峻厳極まりないものでございまするが故に、一度誤って用いました其結果は誠に恐ろしいものでございます。

此法律がございませぬでも、新聞紙法、出版法、治安警察法等がありまして、朝憲及国憲の紊乱は、十分に取締まることが出来るものではないかと私は思ふのでございます。私の見ます所に依れば峻厳極まりない此法律の実際に当りまして、政府当局に果たして十分な用意がありや否や、細密な用意が欠ける所があるやうに思はれるので、私は茲に俄かに賛成出来兼ねるのでございます。

戦前の帝政を賞賛し、戦後民主主義を否定している連中が、何か言えば言うほど、「唇寒し」の状態にある。

【参考】
・治安維持法は言論弾圧法ではなかった?!
posted by ケン at 12:00| Comment(2) | 教育、法務、司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今まで誹謗中傷ほったらかしだったのに急に騒ぎはじめたのもこういうことなんですかねー<言論弾圧
Posted by スパルヴィエロ大公 at 2020年06月10日 18:46
そりゃあ支持率低下で批判の目が政府・与党に向けられつつあるんですから、カードは今すぐ用意したいところでしょうw
Posted by ケン at 2020年06月11日 12:38
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