2020年06月22日

差別と社会分裂を助長するNHK

【NHKが謝罪、動画削除 抗議デモ解説に米大使「侮辱的」】
 NHKは9日、国際ニュース番組「これでわかった!世界のいま」で、米国で広がる人種差別抗議デモを解説する際に使用したアニメーションについて、配慮が欠けていたとして、番組ホームページとツイッターで謝罪し、掲載していた動画を削除した。ヤング駐日米臨時代理大使が「侮辱的で無神経」とツイッターで投稿していた。
 問題となったのは、7日に放送し公式ツイッターに投稿した約1分20秒間のCGアニメ。燃える車など過激なデモを背景に筋骨隆々の黒人男性が問題の背景について、黒人と白人の貧富の差があると強調した。しかし、黒人男性が白人警察官に押さえ付けられ死亡した事件が抗議デモの発端となったとの説明がなく、「差別を助長する」「問題の実態を正確に表していない」などの批判が相次いだ。
 NHKによると、番組では26分間にわたり、黒人の死亡事件をデモの発端とした上で、トランプ政権の対応やアメリカ社会の分断の現状を解説。アニメはその一部だったと説明している。ツイッターにはアニメしか掲載されなかった。
 NHKはツイッターなどで「配慮が欠け、不快な思いをされた方におわびする」と謝罪した。
(6月9日、時事通信)

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NHKは、米国大使(代理総督?)の指摘を受けて、問題となった動画を削除したとされる。削除の理由は「配慮が欠け、不快な思いをされた方にお詫び」というもので、何が問題だったのか全くわからない上、ツイッターで述べただけで、説明責任を果たしたとは言えない。
ここで重要なのは、放送局や制作者は問題を自覚しておらず、代理総督に指摘されて、問題の意味も理解せぬまま、政治的配慮から削除したということである。NHKはその後、局として何の対応も示しておらず、そもそも問題意識を持っていないことが分かる。
それは、「配慮が欠け、不快な思いをされた方にお詫び」という言葉が裏付けている。それも制作者のツイッターであって、NHKではない上、謝罪と言えない。
その対象が「不快な思いをさらた方」であるというのは、「キモい映像見せちゃってメンゴ」というレベルであることを示しており、差別主義者の常套句でもある。

放送法は「放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図る」と規定しているが、件の動画は公共の福祉に反している疑いが濃い。また、NHKの予算案が国会で審議されるのは、「広く視聴者のみなさまに公平に負担していただく公金であり、(中略)国民・視聴者(受信料支払者)の了解を何らかの形で得る必要がある」とNHKが自分で述べている(Q&A集)。

つまり、国会はNHKが放送法を遵守しているか、また予算が適正に運用されているか審議する義務がある。ところが、現実の国会では、自民党と公明党にとっては最大の宣伝機関であり、主要野党にとってはNHK労組が支援者であるため、不正を追及できない構造になっている。放送法によって、市民に受信契約が義務づけられている以上、国民の代表たる国会議員はNHKに対して、一種の監督義務を負っているはずだが、その義務は果たされているとは言えない。

NHKは差別番組を堂々と公共の電波に流し、議会は監督機能を果たしていない。
もはやNHKは明日にも分割民営化すべきである。
posted by ケン at 12:00| Comment(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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