2020年08月10日

茨城沖に海底油田?

【茨城沖に海底油田か、採掘探査中 巨大ガス田の跡も発見】
 国の登録記念物に指定されている茨城県北茨城市の景勝地・五浦海岸。一帯に広がる奇岩が海底の天然ガスによってつくられたと、茨城大大学院の安藤寿男教授(地質学)と北海道大の研究チームが今月、発表した。茨城沖の海底に巨大なガス田が存在したとみられ、原油が存在する可能性が高いという。
 五浦海岸周辺から福島県いわき市にかけての海岸線は、約1650万年前に炭酸カルシウムが凝結した層状の堆積(たいせき)岩(炭酸塩コンクリーション)が広く分布している。いわゆる天然のセメントで、有機物中の炭素と海水中のカルシウムが結びついて形成されるが、炭素の由来がよく分かっていなかった。
 研究チームは2013年から、高感度検出器を用いて岩の塊に残る空洞の中の微量なガス成分を測定。気体に含まれる水素やメタン、エタンなどの特徴や組成を調べた。その結果、炭素の由来はメタンで、メタンは天然ガスに由来することをつきとめた。地殻変動で海底からわき出た天然ガスのメタンを微生物が分解、さらに海水中のカルシウムと化学反応を起こして岩塊を形成したという。
 五浦海岸周辺の堆積岩の体積は少なくとも600万立方メートル(東京ドームで5個分)。天然ガス田で国内最大級の「関東天然ガス開発」(千葉県)の可採埋蔵量約1千億立方メートルに匹敵する。岩塊を形成したのはガスの一部だったことや、後に風化や浸食で削られた岩の分を考慮すると全体の流出量はさらに多いとみられる。
 また、ガスの成分分析から、ガスは海洋の動植物プランクトンの死骸が地熱で分解されたとみられ、原油がある可能性が高い。茨城沖海底の白亜紀(1億4500万年〜6600万年前)の地層で生み出されたと推測されるという。
 独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」は、19年度から三次元物理探査船「たんさ」による国内の海底資源調査を始めており、茨城沖も対象。安藤教授は「採掘には相当なコストがかかると予想されるが、今後の資源探査が待たれる」と語る。論文は5月に地質学の国際学術誌でウェブ上で公開され、今月14日に雑誌が発行された。
(7月28日、朝日新聞)

通称「イバラキスタン(ハシモトフ首長)」などと呼ばれていたが、「瓢箪から駒」とはまさにこのことか。

南鳥島沖にレアアース泥帯が発見されたとの報道もあり、朗報ではあるが、開発コストを考えると、短中期的な実現性は低そうだ。
とはいえ、国際情勢が不安定化する中で、天然資源の価値もまた不安定化しつつあり、自前で採掘できる可能性があるのと無いのとでは、政策判断の基準自体も変化してくるだけに、使えるかどうかは別にして「カード」を持っておくこと自体が重要になっている。

期待しすぎは禁物だが、可能性を頭に入れておくべきだろう。
posted by ケン at 12:00| Comment(0) | 政治、社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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