2018年10月07日

上海博物館

上海での楽しみの一つだった上海博物館に(ようやく)行く。
連休中は大混雑が予想されたので、あまり並ぶようであれば諦めるくらいの気持ちで行ってみた。
朝一で行ったもののやはり行列してる。掲示には「三時間待ち」という恐ろしい数字が書いてあったものの、列の長さはどう見てもそこまでのものではなく、40〜50分くらいかと当たりをつけて並ぶことに。
案の定、50分程度で入れたので、秘書の目はまだ衰えていないようだ(笑)

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ここは中国における歴史的な文物、工芸美術品を収集、展示している。北京の故宮、南京博物館と並んで三大博物館とされている。
博物館は延べ面積で約4万平方メートルあり、まともに見ようとすれば丸一日はかかってしまう。
今回はけっこうサラリと見て回ったが、それでも途中で集中力が途切れ、午後には退却した。

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自分の目的は、やはり中国なので貨幣と書と印である。
四階の貨幣室はそれだけで一つの博物館ができそうなレベル。なんと言っても4千年分の貨幣があるのだから当然だろう。刀銭に始まり、春秋戦国時代を経て、唐銭、宋銭、明銭などを経て、近年では軍閥の紙幣も展示されている。自分はマニアでは無いが、歴史好きとしてもなかなか感動もの。これだけでも見に行く価値がある。

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戦国期の日本でも流通していた明銭の数々

印もなかなか楽しめたが、書はイマイチだった。時代別に並んではいるものの、分量的にも展示物の選択の点でも、何かが足りない感じ。上手く説明できないのだが、何かもっと上手く展示できそうな気がする。
展示や博物学の点では、まだ日本が優位に立てているのかもしれない。

「さすが社会主義中国」なのは、入場無料という点。ただ手荷物検査があるので、それが実質的な入場制限になっているのと、館内8千人で制限がかかるため、日本の休日の国立美術館のような大混雑にはならないのが嬉しい。
ただ館内の広さの割に休憩できるところが少ないため、常にベンチが満席みたいになっている。
今回きちんと見たのは半分強だったので、いずれまた再訪したい。
posted by ケン at 14:24| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月04日

南翔古鎮で小籠包

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上海は新しい町だが、郊外にある「南翔」は、その歴史を宋代まで遡ることができるという。
「小籠包発祥の地」としても知られるが、こちらは清代末のことらしい。
地下鉄で中心部から30分、バスに乗り換えて10分ほどで着く。
ちなみに地下鉄は3〜7元(30~120円)、バスは1〜2元(18~35円)だが、中国国内では高い方らしい。
しかし、他の物価が高いだけに、公共料金が安いのはありがたい。

「水郷」と呼ばれる水路で囲まれた区画だが、歩くだけなら1時間もかからない。
古猗園という庭園と南翔寺という寺があり、これらを含めて観光名所となっている。
どうも自分は中国庭園の良さが今ひとつ理解できないのだが。

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街路は狭く、休み中なので人出で賑わっており、人をかき分けて通るような有様。
小さな店が建ち並ぶが、これは日本の門前町のイメージなのだろうか。
昼前に行ったが、食べ物屋はどこも満杯だし、一人で入るのも何なので、店頭で売っている小籠包を買って、外のベンチに座って食べる。確かに旨い。ここで小籠包を出す場合は、厳密に行程が定められているらしいので、あまり外れは無いと言うが。。。

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中国のお寺はどこもキンキラキン。まぁ日本の寺も昔はこうだったはずなのだが。
庭に池があり、鯉と亀がいるのは日本と同じなので、ちょっと安心できる空間でもある。




posted by ケン at 17:53| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月30日

いざ四行倉庫へ!

昨日は補講があったため、実質的には今日から休暇となる。
まだ添削が残っているのだが、作文を見るのも飽きてきたので、初日だし気分転換に出ることに。

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第一陣は、上海市内中心部にある四行倉庫。
第二次上海事変の末期(1937年10月末)、市街への撤退を決断した中国国民党軍は第88師団に後退支援を命令、戦国日本風に言えば「すてがまり」とされた。
もっとも、この四行倉庫は蘇州河の橋の袂にある超堅固な巨大ビルで、最初から一つの要塞と化しており、中国88師はすでに2カ月以上ここで日本軍の進攻を防いでいた。
もともとこの「倉庫」は、4つの銀行が協同で最新技術をもって金庫を兼ねたビルを建てた経緯があり、建設から80年を経た今でも堂々現役である。

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89式擲弾筒は相当に撃ち込まれた模様。

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蘇州河沿いは南国風。

実際の戦闘は、四日間ほどで規模も数個中隊の規模だったが、日本側は200人からの損害を出して攻撃を断念、中国側は50人からの損害を出して後退に成功した。中国では、この「偉業」をソ連・ロシアにおけるスターリングラード戦のように宣伝したかったようだが、知名度的には中国国内を出るには至っていない。

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ビル内には比較的最近できた記念館があるが、展示は共産党の宣伝を中心にありふれたもので、さほどお薦めはしない。
だが、実物大の模型や当時の町並みを再現したセットはなかなかおもしろい。
88師団の装備が重機関銃、小銃からヘルメットに至るまで全てドイツ式であったところは、一見の価値がある。

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対岸はこんな感じ。

日本のゲーマー的にはここに来れただけでテンション最大である。
posted by ケン at 23:25| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

学食に挑戦

一人暮らしなので基本は自炊だが、中国の場合、外で食べたほうが安上がりだ。
欧米では、安い外食というものが基本的に存在しないので、自炊のほうがお得なのだが、そこはアジアである。
だが、メニューは理解できても発音はまだまだ不便があり、外食はどこでも可能とは言えない。
安い食堂ほど、ちゃんとしたメニューが存在しないためだ。

そんなわけで、今回は学食の話。学食なんて、大学院以来だから10年以上ぶりとなる。
市内キャンパスと郊外キャンパスのどちらにもあり、郊外の方は3箇所ある。
長期休暇以外は土日も営業しているが、市内キャンパスは朝と昼のみ。

中国は物価も上昇中で、大都市部では普通に外食すればまず20元以上(350円)かかり、まともに食べようと思えば、50元以上になる。
少し良いところで食べようとすればキリがない。
ちなみに街中では、吉野家も見かけたが、牛丼が35元(650円)とあり、「いやいや、そんな高い牛丼食べないから!」と頭の中で叫んだほどだ。

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だが、学食はまさに社会主義精神の発露で、一食だいたい10元前後で食べられる。
食堂は古い社会主義型で、自分で好きな皿を選んでお盆に乗っけて、最後にまとめて支払う形式。
プリペイド(充填可)式の職員・学生カードか、スマホで決済する。
市内キャンパスのは小規模で選択肢も多くないが、郊外キャンパスは教職員用でもメニューが豊富なうえ、麺も選べる。
麺の場合は、好きなトピックを選んで載せるだけで、どうもスープは概ね同じものらしい。ラーメンというよりも、うどん感覚である。
写真のメニューだと、これにスープを付けて8元である。
中国のコメは、日本人的には少しクセがあるので、ダメな人もいるかも知れないが、幸いにしてケン先生は気にならない。
華東地域なので、まず無難な味付けで助かるが、重慶に行った友人は三食四川料理に耐えかねて早々に帰国しているだけに、ここは重要なところだ。

自炊用にも良さげな中国米を買ってみたが、これは大枚払っても日本米にしたほうが良かったかも知れない。
posted by ケン at 17:22| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月16日

まずは日用品

宿舎には、ベッドとか机のような大物家具はあっても、それだけなので、日用品は自分で買い揃える必要がある。
とはいえ、何をどこで買ったら良いかも分からないので、まずは先輩教員に聞いたり、学生に案内してもらったりするが、何とも微妙な感じ。
学生の場合、ネットで調べてもらって、隣の駅にあるカルフールに案内してもらったが、高い上にどうもセンスが違う。
これなら宿舎の近くにあるダイソーの方が良い。
ダイソーは中国では「十元ショップ」、つまり180円なので、日本人的には少しも有り難くないのだが、中国人が場末で買う日用品は文字通り「安かろう悪かろう」なので、諦める他ない。特に都会は物価高なので、十元ショップは相対的に高いとは言えないレベルにある。

とはいえ、一度にすべてが揃うわけではないので、少しずつ買い揃える。
この週末は、隣の駅にある「ニトリ」を攻めてみた。

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これだけ買って267元、つまり約5千円である。
日本よりも「ちょっと安いかも」くらいのレベルだ。
十元ショップもそうだが、なぜ殆どのものが中国で作られているはずなのに、日本よりも高いのだろうか。
一つはどう考えても為替の問題だが、ここに触れると自分の身が危ないかもしれないので、止めておく。

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ネット通販も試してみた。アリババなどの中国通販は、言葉の問題もあってまずは回避。
馴染みのある中国アマゾンを試してみた。
品揃えは「まだまだ」感があるものの、おおむね注文から二、三日で到着。
中国における流通分野の進歩具合が見て取れる。

これだけでも色々なことが分かるだろう。
posted by ケン at 22:28| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月14日

中国で銀行口座開設するのにマイナンバー?!

ようやく最初の一週間が終了。
大学院向けの1コマは10月からの開講なので、いまのところ週6コマしかないのだが、いかんせん諸手続き、生活用品の買い出しもあり、色々大変だ。
授業は授業で、やはり10年ぶりだし、学生もロシアとは違うので、調整が必要となる。今日などは、昨日授業で書かせた30人分の作文を添削するだけで午前が終わってしまった。慣れてくれば、ペースも上がるだろうが、30人分の作文の添削を毎週やるのかと思うだけで(正確には2学年分あって、4年生は2週に1回)、ちょっと辛いかもしれない。中上級者なので、文字数も500字オーバーで多いことも問題だ。
作文を読んでいると、学生のミスに法則性が見つけられるので、次の授業で訂正、補足することになる。それを組み込んだ上で、授業の教案をつくらないとならないので、そこが一般的な講義と異なるところとなる。

さてさて、今週最も大変だったのは、銀行口座の開設だった。
事前情報では、滞在許可証が出てからでないとダメと聞いていたので、諦めていたが、給料は振込前提なので、一ヶ月遅れとなってしまうのが難だった。面白いことに中国(うちの大学だけかもしれないが)では、給料は前払いで、月初めに出ることになっている。こちとら9月10日から働き始めているのに、「給料が遅れて申し訳ない」みたいなことを言われて、違和感バリバリだ(爆)

事務方ではいろいろ調べてくれたようで、「滞在許可証なしでも契約書があれば良い」ということになったらしく、事務の主任と一緒に近くの銀行に行くが(私的には中国銀行が希望だったのだが贅沢は言えない)、「日本の納税者番号(マイナンバー)が必要」と言われてしまう。

「はい、何それ?」
「いや、日本人はみな持っているということだが」
「そりゃ持っているけど、中国にまで持ってきてないよ。マジで必要なの?中国移動のsimカードを入れた途端に怪しげな電話が次々とかかってくるのに?」
「中日租税条約(改定)を締結しているので、そうなりました」

とりあえず抵抗してみたが、どうにもならないようなので、その日は帰って実家に電話して確認。翌日出直すことになった。
いやいや、実家にあって、電話して口頭で説明すれば分かるところに置いてあったから良いようなものの、多くの場合、そうじゃないだろう。
そんなこと、先に言っておいてくれないと、困るよ!
それにしても、中国ビッグデータ集めすぎである。
これじゃあ、とても普通の人にはお薦めできないなぁ……

今話題のスマホ決済については、何度か実行してから報告します。
posted by ケン at 21:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月09日

まずは第一報

無事中国に赴任しましたことをご報告申し上げます。
入国よりも、当局の妨害なく出国できるかの方が心配だったのですがw

空港では、市外交部の外郭団体の担当者と大学の国際交流課主任が出迎え。主任は前回お会いしているのだが、Tシャツに短パンという出で立ちだったので、つい通り過ぎてしまった。有り難いのだが、中国人ラフすぎないか?

宿舎は市内キャンパスのすぐ隣にあり、空港からそのまま案内してもらったのだが、最低限の備品があるだけで、その日は外で食べて寝るだけに。まぁ家電製品やベッド、机があるだけ良いか。

翌日は、手続きと健康診断。健康診断は市内の国立病院で行われるが、ロシア人の留学生ばかりだった。やはりロシアと中央アジアからの学生が多いらしい。病院側は手慣れているようで、時々「次イチマルハチ(号室)」など日本語で言ってくれる。さすが中国だ。

手続きでは、修士学位証書の原本が必要だと言われ、日本の実家から送ってもらうことに。こちらは先日大学院で取った学位証明の原本かと思っていたのだが、違ったらしい。まったく自分が実家に住んでいるから良いようなものの、一人暮らしとかだったらどうなっていたことか。数年前から厳しくなったそうだが、犯罪履歴証明といえ、変なところがうるさい。十年前のロシアはこの辺ゆるゆるだったが、今は厳しくなっているかもしれない。

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5月に来た際に撮ったキャンパス

さらに翌日には、私が授業を行う郊外キャンパスにゆく。市内キャンパスからバスが日に二便出ていて、50分から80分くらいかかる。イメージ的には、御茶ノ水から八王子に行く感じ。キャンパス内を案内され、日本語学科の先生方に挨拶するが、本当に挨拶するだけでアッサリしたもの。学科長との打ち合わせも、「それだけ?」くらいにアッサリ終了。ロシアの場合、下手すると偉い先生が出てきて、何十分も訓示を垂れられることがあるのだが、ひょっとしたらロシアの方が日本に近いのかもしれない。アッサリしすぎていて、逆に「ホントに月曜から授業するんだよな?」と思ってしまう。

空いている時間に日用品を買い、大学院生や他の先生に付き添ってもらって、インターネットや携帯電話を契約する。昨日ようやく一揃いそろったところだ。
だが、今度は「日曜日は水道工事で宿舎の水が止まるから、ホテルに泊まってくれ」とのこと。「先にやっておけ!」と叫びたいが、この辺も中国なのだろう。まぁロシアも似たようなものだったが。

そんなわけで明日から授業です。毎日の更新は難しいと思いますが、今後とも宜しくお願いいたします。
posted by ケン at 14:36| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする