2018年06月17日

戦闘民族って何?

自民党の方が「武士道」だの「戦闘民族の再興」だの言っておられるのをニヤニヤしながら聞いてしまった。ソ連学徒的には、リアルな戦闘民族というのは、

「親戚のお婆ちゃん、魔女(女子夜間爆撃隊)だったのよ」
「曾じいさんは、一次大戦、革命内戦、スペイン内戦と二次大戦を戦った」
「これは自分が軍事教官としてキューバにいた時の写真だ」
「自分はアフガニスタンで輸送ヘリのパイロットをしていた」
「コムソモール(共産青年同盟)では、毎夏三週間ほど軍事教練に参加してたから、今でもライフルくらいは撃てるわよ」
「彼女なら一ヶ月ほど前に義勇兵としてセルビアに渡ったよ」
「そこに立ってる彼はチェチェン帰りなんだぜ」

という話が普段の生活に溢れている状態を指すのだけど、自民党の彼はどんなイメージを抱いているのか。確かに自分も理論上は、デモクラシーと国民皆兵は不可分の関係にあるという立場をとっているが、実現性という点ではあまりお勧めしないけどねぇ。
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2018年06月07日

もはや中国に太刀打ちできない日本

中国の就労ビザを申請する関係で、あちらの大学側に採用証明書をPDFで送るように求めたところ、その日の午後には英文かつ学部長印の入った書類が送られてきて、「中国やべぇ!」と思ったのが少し前のこと。

その後、手続きを進める上で、学位記の原本を提出してしまうと問題があることが分かり、母校で大学院の修了・学位取得証明書(英文)をとることになり、直接訪問して申請したところ、発行は営業日で7日、実質12日後ということが判明し、呆然となった。
母校では、さんざんグローバリゼーションがどうの、英語の国際化がどうのと言われたものだったが、実のところ母校が最もグローバリゼーションから取り残されていたことが分かったからだ。グローバリゼーションの特長の一つは、「より早く、より遠くに」「徒歩から鉄道、鉄道から飛行機、飛行機からインターネット」であり、それに合わせたスピードが求められる。戦前の軍人が総力戦と騒ぎ立てながら、総力戦の本質を殆ど理解していなかったことに近いだろう。
余りの恥辱に、半日で英文の採用証明を送ってきてくれた中国の大学の学事課長に報告する言葉が見つからなかった。

中国で半日で済ませられる作業が、日本では12日もかかるということは、単純計算で中国が日本の24倍の作業量をこなせることを意味している。母校でも、学生や卒業生の情報はとうに全てデジタル化しているはずであり、本来であれば、書類自体はその場で打ち出せるはずだ。仮に管理者の決済印が必要だとしても、翌日くらいには準備できるだろう。実際、戸籍や住民票などは、申請した場ですぐに受け取れるようになっている。大学の証明書が1週間も2週間もかかることに合理的な説明は付けられないだろう。

研究者の待遇や論文数でも、日本はすでに中韓に太刀打ちできなくなりつつあるが、事務作業に至っては1世紀分くらい後進国になってしまっていることが分かる。恐らくは、10年前でも20年前でも同じだけの時間が掛かったものと考えられるが、それは日本の組織がおよそ自己改革能力に欠けていることを意味している。

この一点だけ見ても、日本に期待できるものは何もないことを、改めて認識した次第。

【6月8日、追記】
中国で教えたことのある先生によれば、「貴君は単に学部長案件のVIP待遇で手続きが早くなっているだけでは?」とのこと。日本側の手続きの遅さは話にならないが、中国側の事情はそうかもしれないので、一旦保留します。ただ、自分が卒業した私立の学部を確認したところ、和文でも英文でも「木曜に申請して翌月曜発行」とのこと。中三日からせいぜい五日くらいまでなら自分も許容できたと思うのだが。これだから国立、公立はダメだという話になるのだが、当人たちには全く自覚無いようだ。
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2018年05月20日

武家のタブー

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古来、武家は牡丹、芍薬、椿の類いは「落首」を連想させるとして、庭に植えるのを忌避してきたが、武家の娘であるはずの母は全く知らずに植えてしまった模様。まぁ自分は武人じゃないからいいんだけど。伝統なんてそんなものです。buk
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2018年05月18日

黄浦江遊覧船で上海観光

今回の上海行きでは、最終日に観光することができた。
研究者の一人が案内と空港までの見送りを担当してくれた。

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まずは黄浦江遊覧船にて上海の新旧街並みを拝見。
旧市街にある「十六浦」が発着所になっているが、かつては十六種の貿易品によって船の発着場が指定されていたことから来ている。
船は長江に向かってのんびりと進み、20分強で反転、戻ってくるだけなのだが、左手に旧市街、右手に新興金融街が建ち並び、その対比が面白い。中国人的には「夜景の方がきれい」とのことだが、初心者としてはどこに何の建物があるかを確認する方が先だろう。
この辺りは戦場にもなっていなかったようで、戦前の建物が良く残っており、「上海租界」の雰囲気を色濃く残している。敢えて言えば、横浜に近いかもしれない。

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右手の赤い屋根はロシア領事館。やはり軍事的要所にある。

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上海獶太難民紀念館。二次大戦期に欧州から逃れてきたユダヤ人難民の多くは上海に来るも、日本側はゲットーをつくって一部地域に集住を強制した。日本人的には、河豚計画とあわせて考える必要がある。記念館自体は最近できたもので、展示物も多くは無いが、どうやらユダヤ系の人もたくさん来ている模様。

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記念館の前にある古い建物を利用したカフェは非常に洒落てる。
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2018年05月15日

いざ大陸浪人へ!

先の週末、中国の新任地に赴いて、契約と事前打ち合わせ。
二泊三日の急行便だったが、比較的日本に近い都市だったので楽なものだった。
中国は広いので、場所によって時間も費用も大きく異なってしまう。

何故か空港までハイヤー(レクサス)の出迎え付き。
確かに「迎えの人をやりますから」とは言われていたが、準VIP待遇だった。
いやいや、自分いつからそんな重要人物になったんだ?

現地の日本研究センターと赴任予定の大学で、研究者を前に「永田町から見た朝鮮半島情勢」を報告。
これは事前に依頼があって、どう見ても自分の専門分野では無く、断ろうかと思ったのだが、「みな関心の強いテーマですので是非」と言われ、連休前に急いで資料を集め、連休中に読み込んで、ハンドアウトを作成、連休後に調整して臨んだ。いかんせん、ギリギリまで日中韓三国首脳会談などがあって、変化が激しく定説もなく、いかにも苦しいまとめ方にしかならなかった。
内容はいずれ再整理してブログに載せたいとは思っているが、基本的には「強硬姿勢一本槍のツケ」「経済制裁の無効性」「日朝関係の歪さ」「朝鮮戦争の終結によって日本が冷戦の最前線になる恐怖」などの視点から報告を行った。専門的なところには踏み込まず、あくまでも概論として話した。安全保障の専門家を対象としたものではなかったため、むしろちょうど良いレベルになったようで、非常に好評だった。「日本の視点」だけでなく、実務的な視点というのも新鮮だったかもしれない。

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昼食会にしても夜の懇親会にしても、毎回食べきれる量の倍くらいの料理がテーブルに置かれ、食べる端から注文されてゆくので、いつまで経っても減らない。本では読んだことはあるものの、実際にもてなされてみると、なかなかに厳しい。食べなければ、あちらの面子が立たないし、そうは言っても物理的限界は存在するからだ。
結果、滞在中は常に「満腹」か「腹一杯で苦しい」のどちらかで、三日目の朝などは食べないでおいたところ、案内役の人に「先生、朝食は何を食べられましたか?」と聞かれて、「いや、昨晩腹一杯食べたから食べなかった」と答えたところ、「それは申し訳ありません!今すぐ手配します!」と、近くの売店で買ってきた中華饅の山を渡されて、途方に暮れた次第。中国人は食べ過ぎです(笑)

取り急ぎ、労働ビザ取得に向けて必要な書類を用意しなければならないが、中国側のハードルも上がりつつあり、手続きが煩雑化、時間がかかりそうな気配。
このビザの関係や宿舎の準備の都合もあって、赴任は9月頭になる予定。
本ブログも「脱・永田町編」モードになります。

【追記】
時世なので、付記しておくが、今回の就活に際しては、秘書として得た知己を通じて紹介はしてもらったものの、議員の口添えや紹介の類いは一切利用していない。本件も、現地の日本研究者の懇親会に同席したその場で、大学の重鎮から声をかけていただいたことに端を発している。関係で言えば、「ボスの友だちの友だちの友だち」くらいに遠いものである。
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2018年03月19日

高校囲碁選手権で白百合、浦和が優勝

【浦和と白百合学園がV…高校囲碁・男女団体戦】
 高校囲碁日本一を決める第12回全国高校囲碁選抜大会(関西棋院、読売新聞社など主催)が17日、大阪府東大阪市の大阪商業大で始まった。6部門に計73校、延べ175人が出場。初日は男女の団体戦が行われ、男子は浦和(埼玉)が2年連続4回目、女子は白百合学園(東京)が初めての優勝を果たした。浦和の林朋哉主将(2年)は「ミスもあったが、自分たちの碁をまとめることができた。連覇は狙っていたのでうれしい」と笑顔を見せ、白百合学園の奥真珠主将(1年)も「チームのお互いを信じて支え合ったことで優勝できた」と喜んだ。
 最終日の18日は、男女の個人戦と9路盤戦が行われる。団体戦の入賞校は次の通り。▽男子〈2〉新潟(新潟)〈3〉浅野(神奈川)〈4〉筑波大付属駒場(東京)〈5〉灘(兵庫)▽女子〈2〉洛南(京都)〈3〉豊島岡女子学園(東京)〈4〉東邦大付属東邦(千葉)〈5〉米子東(鳥取)
(3月17日、読売新聞)


白百合、浦和高校の優勝、おめでとうございます!

姉妹校の白百合が碁が強かったとは知らなかった。まぁ自分の母校がカルタの強豪校であることも知らなかったくらいだからなぁ。浦和はなぜか周囲に卒業生が多いので。
それにしても学力と囲碁力の正比例具合が凄すぎる。これも文化資本の一環なのだろうか。
posted by ケン at 13:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月16日

黒棋士さまの武運長久を祈る

【<囲碁>準決勝の対局始まる ワールド碁女流最強戦】
 「SENKO CUP ワールド碁女流最強戦2018」の準決勝の対局が15日午前10時、始まった。準決勝は14日の1回戦を勝ち上がった藤沢里菜三段と黒嘉嘉七段(台湾)、於之瑩六段(中国)と崔精九段(韓国)の組み合わせ。持ち時間は2時間で、昼食休憩はない。日本棋院によると、日本で女流国際棋戦が開催されるのは初めて。
(3月15日、毎日新聞)

一日遅れとなってしまいましたが、黒嘉嘉さまの武運長久を祈念申し上げます!
準決勝の勝利もおめでとうございます!
posted by ケン at 14:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする