2018年09月23日

中国のゲームカフェでデビュー戦

中国に赴任するにあたって、この街を選んだ理由の一つに「ゲーマー仲間がいる」というのがあった。
やはり前回のロシア滞在で厳しかったことの一つに、40年近い趣味であるボード・ウォーゲームができなかったことがあっただけに、今回はそこはクリアしたいと思っていた。
中国は幸いにして、この分野も急伸長しているらしく、今では様々なゲームが日本よりも早く中国語版が出るような様になっているほど。スケールメリットの問題だろう。この点ですら、日本は厳しい状態にある。
自分の場合、Y崎さんのツテで現地在住の上、日本語がペラペラのゲーマーさんを紹介してもらい、日本でも何度か会っていた仲なので、非常に心強かった。

で今回、ようやく生活も落ち着いてきたので、ゲーマーデビューを果たすことに。
このXさんと一緒にボードゲーム・カフェに行くのだ。
中国には、日本のような会議室を借りられるような公民館がなく、日本で言うボードゲームカフェでやるしかないという。
まぁ中国で超安価で会議室を借りられる公民館ができた場合、会議室を抑えて転売利用するケースが用意に想像されるだけに、難しいところだ。

カフェは市の中心部にあるビルの一室で、地下鉄の駅からも近い。
部屋が3つあって、だいたいテーブルが2つずつくらい置いてある。繋げればけっこうなビッグゲームもできそうだ。
ドリンクフリーで一日30元(約500円)だから、日本の4分の1から6分の1くらいだろうか。
もっとも、ドリンクフリーとは言っても、「水かコーラ」みたいな話ではあるが。

IMG_20180922_194257.jpg
おいてあるゲームも非常に豊富だが、ボドゲだけ。

その日は、自分が知らないボードゲームの卓、カードゲーム卓が2つ立っており、私が案内された部屋では、一つのテーブルが鉄道敷設のボードゲームで、もう一つのテーブルが自分の卓となった。
台湾のボードゲームで、その名も「ユートピア」。名称からして引いてしまいそうだが、台湾では非常に人気があるという。
あえて言えば、「フンタ」に近い政治ゲームで、各プレイヤーはある一族の長を務め、二世代後の覇を競う。
基本は資産を増やすことが目的と成るが、社会の格差が拡大すると、政治が不安定になり、大不況や政変や革命が起きて、築き上げた資産が台無しになってしまう恐れがある。
また、世代が進行すると、新たな政治体制が「発明」されて、税が課されたり、資産の分配がなされたりする。その政治体制は「投票」によって決定されるが、そこは人脈を広げた一族が有利と成るため、資産を増やせば良いというのは近視眼的と成る。

IMG_20180922_162021.jpg

勝利条件が非常に複雑で、格差が極小だと最後に政治家だったものが勝ち、格差が中程度だと資産が多いものが勝ち、格差が大きい場合は、富裕層と貧困層に分かれて投票して勝った側が勝利する。実際にはさらに複雑な設定があって、とても一回の説明では理解できない。
だが、ルールもカードもすべて漢字で書かれているため、日本人的にはほぼ問題なくプレイできる。たまに確認する程度だ。

IMG_20180922_152439.jpg

プレイヤーは6人。最初は何をやったら良いのかわからずに出遅れたが、一つ一つのプレイの失敗が致命的になるようなゲームではなく、ランダム性や予測不可能性に重きが置かれていることは分かったので、途中から「格差拡大で革命か政変による勝利」を目指した。それが当たって、最後は勝者の一人となったが、「これで勝ちといわれても」という感じ。資産を増やすことに血道を上げた若者二人は納得ゆかない顔だった。そりゃそうだろう。だが、そこは「年の功」というやつだ(笑)

確かに面白いと言えば面白いのだが、いかんせん予測不可能性が高すぎることと、勝利条件が複雑すぎるし、「これは一体何をシミュレートしているのか?」という気もする。
いや、駄目出しをするするつもりは無いのだが。。。

その日はもう一つゲームをプレイしたのだが、それは次回報告したい。









posted by ケン at 21:27| Comment(2) | ゲーム、囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

学食に挑戦

一人暮らしなので基本は自炊だが、中国の場合、外で食べたほうが安上がりだ。
欧米では、安い外食というものが基本的に存在しないので、自炊のほうがお得なのだが、そこはアジアである。
だが、メニューは理解できても発音はまだまだ不便があり、外食はどこでも可能とは言えない。
安い食堂ほど、ちゃんとしたメニューが存在しないためだ。

そんなわけで、今回は学食の話。学食なんて、大学院以来だから10年以上ぶりとなる。
市内キャンパスと郊外キャンパスのどちらにもあり、郊外の方は3箇所ある。
長期休暇以外は土日も営業しているが、市内キャンパスは朝と昼のみ。

中国は物価も上昇中で、大都市部では普通に外食すればまず20元以上(350円)かかり、まともに食べようと思えば、50元以上になる。
少し良いところで食べようとすればキリがない。
ちなみに街中では、吉野家も見かけたが、牛丼が35元(650円)とあり、「いやいや、そんな高い牛丼食べないから!」と頭の中で叫んだほどだ。

IMG_20180919_114618.jpg

だが、学食はまさに社会主義精神の発露で、一食だいたい10元前後で食べられる。
食堂は古い社会主義型で、自分で好きな皿を選んでお盆に乗っけて、最後にまとめて支払う形式。
プリペイド(充填可)式の職員・学生カードか、スマホで決済する。
市内キャンパスのは小規模で選択肢も多くないが、郊外キャンパスは教職員用でもメニューが豊富なうえ、麺も選べる。
麺の場合は、好きなトピックを選んで載せるだけで、どうもスープは概ね同じものらしい。ラーメンというよりも、うどん感覚である。
写真のメニューだと、これにスープを付けて8元である。
中国のコメは、日本人的には少しクセがあるので、ダメな人もいるかも知れないが、幸いにしてケン先生は気にならない。
華東地域なので、まず無難な味付けで助かるが、重慶に行った友人は三食四川料理に耐えかねて早々に帰国しているだけに、ここは重要なところだ。

自炊用にも良さげな中国米を買ってみたが、これは大枚払っても日本米にしたほうが良かったかも知れない。
posted by ケン at 17:22| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月19日

プーチン提案に外務省がクレーム?

昨日の続き。

【モスクワ共同】ロシアのペスコフ大統領報道官は16日放映のロシア国営テレビのインタビューで、プーチン大統領が12日に前提条件なしの年内の日本との平和条約締結を安倍晋三首相に提案したことに関連し、安倍氏本人からの反応はなかったと語った。
 安倍氏は16日のNHK番組で、プーチン氏の提案があった後に2人でやりとりを交わし、北方領土問題を解決して平和条約を締結するのが日本の原則だと直接反論したと明らかにしたが、ペスコフ氏の説明とは食い違うことになる。
 ペスコフ氏は、プーチン氏の提案後に「実際に安倍氏本人から反応はなかった。東京と外交官から反応があった」と話した。
(9月17日、共同通信)


要するに安倍総理は直接的には答えず、外務省の本省とウラジオストク領事館もしくはモスクワの大使館から強烈なクレーム(外務省を通さずに外交するな!)が付けられた、と考えるのが妥当だろう。

どこまでも害夢省である。
posted by ケン at 19:24| Comment(0) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月18日

プーチン提案の現実味について

【安倍首相「変化球恐れぬ」=プーチン氏提案に】
 安倍晋三首相は17日のフジテレビの番組で、前提条件なしで日ロ平和条約を年内に締結しようとのプーチン・ロシア大統領の提案について「変化球」との認識を示した上で、「恐れていたのでは駄目だ。それを手繰り、ほぐしていくことが必要だ」と語った。
 提案を前向きに捉え、北方領土返還につなげるべきだとの考えを示した発言だ。これに対し、自民党総裁選で首相と争う石破茂元幹事長は「振り出しに戻ったという見方ができるだろう。(日ソ共同宣言に引き渡しが明記された歯舞、色丹)2島はおろか、全く返って来ない(恐れもある)」と語った。
(9月17日、時事通信)

ウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムにおいて、ロシアのプーチン大統領が壇上で突然、「前提条件なしで日ロ平和条約を年内に締結しよう」旨の提案を行ったことに対し、安倍総理がその場で拒否することなく、即答を避けたことについて、批判が上がっている。興味深いことに、特に左派・リベラル系からの批判が強いように見られる。

これは、右派が安倍氏のやることについてほぼ無条件で支持するのに対し、左翼リベラル系は安倍氏のやることなすこと全てについて非難する傾向が顕著であることを示している。
この辺り、日本の左翼リベラル系が多数の支持を得られない大きな原因になっていると思われるし、ケン先生もそれに見切りをつけて政界を去った側面もある。

詳細は本文を読んでもらいたいが、本ブログでは何度も繰り返しているとおり、いわゆる「四島返還論」は、日本がソ連と友好関係を築かせないために、アメリカが仕組み、当時の日本政府が日ソ平和条約を締結しない理由としてでっち上げたネタに過ぎない。
改めて軽く説明しておこう。

北方領土の問題は、本来1956年に締結された「日ソ共同宣言」(条約)の時点で「二島返還」で合意している。日本政府は、二言目には東京宣言やらクラスノヤルスク合意を持ち出すが、これらは当時の政府間の合意に過ぎず、交渉の方向性を示す程度のものでしかない。
日ロ間の領土問題を語るにあたっての法的根拠となるものは、第一に「日ソ共同宣言」が来るというのが国際法上の常識だ。そのポイントは2つ。
【賠償・請求権の放棄】
ソヴィエト社会主義共和国連邦は、日本国に対し一切の賠償請求権を放棄する。
日本国及びソヴィエト社会主義共和国連邦は、千九百四十五年八月九日(ソ連の対日参戦の日)以来の戦争の結果として生じたそれぞれの国、その団体及び国民のそれぞれ他方の国、その団体及び国民に対するすべての請求権を、相互に、放棄する。

ソ連は日本に対する(戦勝国としての)賠償請求権を放棄。さらに、日本・ソ連は相互にソ連参戦以降に生じた戦争結果に対するすべての請求権を放棄している。日本はすでに「不法に北方領土を占拠した」ソ連(ロシア)に対する領土請求権を自ら放棄しているのだ。
さらに、
【平和条約・領土】
日本国及びソヴィエト社会主義共和国連邦は、両国間に正常な外交関係が回復された後、平和条約の締結に関する交渉を継続することに同意する。
ソヴィエト社会主義共和国連邦は、日本国の要望にこたえかつ日本国の利益を考慮して、歯舞群島及び色丹島を日本国に引き渡すことに同意する。ただし、これらの諸島は、日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の平和条約が締結された後に現実に引き渡されるものとする。

これは、法的拘束力を持つ条約で、領土問題よりも平和条約を優先することを自ら規定していることを意味する。つまり、「領土問題解決後に平和条約を」と言う日本政府の主張は自ら条約違反あるいは条約反故を宣言しているようなものなのだ。

松本俊一の『モスクワにかける虹−日ソ国交回復秘録』(朝日新聞社、1966)には、日ソ交渉の経緯と日ソ平和条約案が載っているが、
第四条(日本案)
 ソヴィエト社会主義共和国連邦は、歯舞諸島及び色丹島を日本国に引き渡すものとする。

第四条(ソ連案)
1 ソヴィエト社会主義共和国連邦は、日本国の要望に答え、かつ日本国の利益を考慮して、小千島列島(歯舞諸島及び色丹島)を日本国に引き渡すものとする。
 本条に掲げる諸島嶼の引き渡し方法は、この条約に付属する議定書により定めるものとする。
2 ソヴィエト社会主義共和国連邦と日本国との国境は、付属地図に示すとおり、クナシルスキー海峡(根室海峡)及びイズメーナ海峡(野付海峡)の中央線とする。

というものになっている。
もっとも、日本政府は、同書に掲載されている「日ソ平和条約案」など四点の文書について、「今後の交渉に支障を来すおそれがある」として、あるともないとも答えていない。
→ 「一九五六年の日ソ国交回復交渉に関する質問主意書」(平成十八年二月二日提出 質問第四三号 提出者:鈴木宗男)

ところが、例の当時のダレス米国務長官が「沖縄不返還」をちらつかせて、日ソ平和条約の締結に難色を示した。そして、そこで用いられたのが「固有の領土」論だった。
(前略)米国は、歴史上の事実を注意深く検討した結果、択捉、国後両島は(北海道の一部たる歯舞群島及び色丹島とともに)常に固有の日本領土の一部をなしてきたものであり、かつ、正当に日本国の主権下にあるものとして認められなければならないものであるとの結論に到達した。米国は、このことにソ連邦が同意するならば、それは極東における緊張の緩和に積極的に寄与することになるであろうと考えるものである。
(日ソ交渉に対する米国覚書  1956年9月7日)

その覚書にしても、「国後・択捉が千島列島に含まれない」とは書いておらず、米国のしたたかさを表している。
なお、『モスクワにかける虹』では、ロンドンのホテルで松本俊一氏が耳にした、ダレス米国務長官との会見を終えた重光葵外務大臣の発言を紹介している。
重光外相はその日ホテルに帰ってくると、さっそく私を外相の寝室に呼び入れて、やや青ざめた顔をして、『ダレスは全くひどいことをいう。もし日本が国後、択捉をソ連に帰属せしめたなら、沖縄をアメリカの領土とするということをいった』として、すこぶる興奮した顔つきで、私にダレスの主張を話してくれた。

だが、日本政府は、ダレス・重光会談の事実は認めているものの、その内容については、「今後の交渉に支障を来すおそれがある」として公開を拒否している。→ 上記の鈴木宗男氏の質問主意書

以降、日本政府は方針転換して、日ソ平和条約の締結を断念し、それを糊塗するために「北方領土返還運動」に邁進してきた。外交的失敗を覆い隠すための宣伝が何十年となされた結果、国民のほとんどがそれを信じる事態になっており、いまもって日ロ交渉の最大の弊害となっている。

プーチン氏の提案は、「自分が大統領で、かつ日本で史上最強の権力を有する安倍氏が総理である間に平和条約を締結しないと、今後さらに悪い条件にしかならないだろう」という意図を含んでいる。
左派・リベラル派は、「プーチン大統領が日ソ共同宣言を守って、二島返還するとは思えない」などと叫んでいるが、プーチン氏は何度も「日ソ共同宣言が交渉の土台である」と述べており、その氏が平和条約締結後に共同宣言=条約を反故にしたとなると、締結した日露平和条約そのものが価値を落とすことになり、それはロシアにとって何も良いことはない。
ロシアが日本と友好関係を保ちたいのは、欧州と対峙し、中国が際限なく強大化する中で、日本とは利害を共有できる関係にあるからだ。それは日本にとっても同じである。今さら日本の敵はロシアではないからだ。

かといって、ロシアは妥協するつもりもない。仮に共同宣言を逸脱して国後、択捉を日本に引き渡した挙げ句、そこに米軍基地ができて、長距離ミサイルでも配備された日には、ロシア国内が収まらなくなるだろう。日本政府の対米従属度とアメリカの反ロシアを考えた場合、それは非常に現実的な脅威であり、現物を持っているロシアがそこまで譲歩する理由はどこにもない。

結果、日本はアメリカの顔色を伺いながら、半永久的に領土交渉を行い、平和条約を締結しないか、虚飾だらけの領土交渉を放棄して、すぐさま平和条約を締結するかの二択しかないことになる。時間をかければかけるほど、日本の国力は低下する一方、ロシアと中国の国力は増長し、いずれ日本は極東の小国になってしまう可能性が高い。
確かにプーチン氏は、ロシアにとって最大の利益を考えているだろう。だが、それは日本にとっても「他に選択肢はない」はずなのだ。

いや、つくづく左派・リベラルの連中とは手を切ってよかったと思う。

【参考】
北方領土問題についての基本的理解 
日露交渉さらに困難に 

【9/21 追記】
内部事情に詳しい人によれば、1990年代には「前提条件無しで平和条約を締結」案が日本の外務省内で検討されていたと言うし、ソ連・ロシアからはたびたび提起されていたという。「森の弟子」である安倍氏はその経緯を知っているからこそ、プーチン氏の提案に驚きを見せず、冷静に対応できたのだという。
posted by ケン at 19:00| Comment(9) | 外交、安全保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月16日

まずは日用品

宿舎には、ベッドとか机のような大物家具はあっても、それだけなので、日用品は自分で買い揃える必要がある。
とはいえ、何をどこで買ったら良いかも分からないので、まずは先輩教員に聞いたり、学生に案内してもらったりするが、何とも微妙な感じ。
学生の場合、ネットで調べてもらって、隣の駅にあるカルフールに案内してもらったが、高い上にどうもセンスが違う。
これなら宿舎の近くにあるダイソーの方が良い。
ダイソーは中国では「十元ショップ」、つまり180円なので、日本人的には少しも有り難くないのだが、中国人が場末で買う日用品は文字通り「安かろう悪かろう」なので、諦める他ない。特に都会は物価高なので、十元ショップは相対的に高いとは言えないレベルにある。

とはいえ、一度にすべてが揃うわけではないので、少しずつ買い揃える。
この週末は、隣の駅にある「ニトリ」を攻めてみた。

IMG_20180915_161803.jpg

これだけ買って267元、つまり約5千円である。
日本よりも「ちょっと安いかも」くらいのレベルだ。
十元ショップもそうだが、なぜ殆どのものが中国で作られているはずなのに、日本よりも高いのだろうか。
一つはどう考えても為替の問題だが、ここに触れると自分の身が危ないかもしれないので、止めておく。

IMG_20180916_203953.jpg

ネット通販も試してみた。アリババなどの中国通販は、言葉の問題もあってまずは回避。
馴染みのある中国アマゾンを試してみた。
品揃えは「まだまだ」感があるものの、おおむね注文から二、三日で到着。
中国における流通分野の進歩具合が見て取れる。

これだけでも色々なことが分かるだろう。
posted by ケン at 22:28| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月14日

中国で銀行口座開設するのにマイナンバー?!

ようやく最初の一週間が終了。
大学院向けの1コマは10月からの開講なので、いまのところ週6コマしかないのだが、いかんせん諸手続き、生活用品の買い出しもあり、色々大変だ。
授業は授業で、やはり10年ぶりだし、学生もロシアとは違うので、調整が必要となる。今日などは、昨日授業で書かせた30人分の作文を添削するだけで午前が終わってしまった。慣れてくれば、ペースも上がるだろうが、30人分の作文の添削を毎週やるのかと思うだけで(正確には2学年分あって、4年生は2週に1回)、ちょっと辛いかもしれない。中上級者なので、文字数も500字オーバーで多いことも問題だ。
作文を読んでいると、学生のミスに法則性が見つけられるので、次の授業で訂正、補足することになる。それを組み込んだ上で、授業の教案をつくらないとならないので、そこが一般的な講義と異なるところとなる。

さてさて、今週最も大変だったのは、銀行口座の開設だった。
事前情報では、滞在許可証が出てからでないとダメと聞いていたので、諦めていたが、給料は振込前提なので、一ヶ月遅れとなってしまうのが難だった。面白いことに中国(うちの大学だけかもしれないが)では、給料は前払いで、月初めに出ることになっている。こちとら9月10日から働き始めているのに、「給料が遅れて申し訳ない」みたいなことを言われて、違和感バリバリだ(爆)

事務方ではいろいろ調べてくれたようで、「滞在許可証なしでも契約書があれば良い」ということになったらしく、事務の主任と一緒に近くの銀行に行くが(私的には中国銀行が希望だったのだが贅沢は言えない)、「日本の納税者番号(マイナンバー)が必要」と言われてしまう。

「はい、何それ?」
「いや、日本人はみな持っているということだが」
「そりゃ持っているけど、中国にまで持ってきてないよ。マジで必要なの?中国移動のsimカードを入れた途端に怪しげな電話が次々とかかってくるのに?」
「中日租税条約(改定)を締結しているので、そうなりました」

とりあえず抵抗してみたが、どうにもならないようなので、その日は帰って実家に電話して確認。翌日出直すことになった。
いやいや、実家にあって、電話して口頭で説明すれば分かるところに置いてあったから良いようなものの、多くの場合、そうじゃないだろう。
そんなこと、先に言っておいてくれないと、困るよ!
それにしても、中国ビッグデータ集めすぎである。
これじゃあ、とても普通の人にはお薦めできないなぁ……

今話題のスマホ決済については、何度か実行してから報告します。
posted by ケン at 21:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月11日

中国で最初の授業

ついに教員生活一日目を迎えた。
ロシアのときもそうだったが、打ち合わせらしい打ち合わせもなく、いきなり教壇に立つので緊張度が半端ない。
こちとら十年ぶりだし、中国語はまだまだほとんど分からないし。

IMG_20180910_163425.jpg

朝6時に起床、同45分に寮を出て、市内キャンパスの正門で待機しているシャトルバスに乗る。
バスは7時に出発して、約1時間で到着、8時15分から始業。
中国はとにかく朝が早い。
万全を期すためには夜11時には就寝する必要があり、生活習慣を変えねばならない。

しかも、月曜日に3コマも授業があるため、しばらくは日曜日は遊べそうにない。
授業は全部で7コマだが、大学院の授業はなぜか10月からなので、当面は6コマ。
さらに四年生の授業(2コマ)は12月頭で終わって、就職活動に入るらしいので、日本の大学教員と比べると、かなり楽だろう。
いずれ余裕が出れば、他大学などに出張講義に行きたいと考えている。

IMG_20180910_163417.jpg

月曜は日本の社会経済文化全般を教える「日本事情」が2コマ(2クラス分)、四年生の「高級日本語」が1コマ。
高級日本語の教科書は、ほとんど日本の高校の国語の教科書であり、本来はネイティブが教えるよりも中国人の先生が中国語で説明したほうが良いはず。ネイティブ教員の使い方に若干の疑問がある。

学生の方は、夏休み明けと新しい先生に緊張していたようで、非常に消極的で、何か問いかけてもなかなか返事が返ってこないし、声も非常に小さい。中国語で会話しているときは、うるさいくらいに声が大きいのだが。
どうやら、私がしゃべる速度も早かったらしく、スピーチコントロールにもっと気を使う必要がありそうだ。
いずれにせよ、少しずつ慣れてゆくほかあるまい。
posted by ケン at 14:46| Comment(3) | 教育日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする