2017年10月07日

まさかのカデット

自分はメンシェヴィキ国際主義派を自認してきたのに、いつの間にかカデットを支援することになっていた(爆)
posted by ケン at 12:51| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

現代国家が抱える課題と選択

「重武装」「社会保障制度」「市民的自由」の3つはトレードオフの関係にあり、うち1つは必ず犠牲にせざるを得ない。20世紀以降の近代国家は常にこの命題に取り込み、選択し続け、今日に至っている。
この命題が最初に浮き彫りにされたのは第一次世界大戦だった。第一次世界大戦は、各国の軍事技術者や政治指導者の予想に反し、大規模かつ長期化を余儀なくされ、国家の工業力と経済力をフル稼働させて軍事生産すると同時に、国民大衆を肉体的にも精神的にも戦争に駆り立てる必要が生じた。また、政治社会的には、戦争の長期化と被害拡大に伴い、前線部隊の士気低下と国民大衆の不満増大が問題となり、厭戦気分や反戦運動・サボタージュへの対処が大きな課題となった。特に戦争と統制経済への不満から革命が勃発したドイツとロシアでは、「帝国後」の国家像に大きな影響を与えることになる。

ソ連の場合、革命後の内戦と干渉戦争を経てなお、「資本主義帝国による、干渉戦争に次ぐ侵略は必ず行われる」という認識を有していた。具体的にスターリンは「米英の支援を受けた日波同盟が東西から挟撃してくる」と予想し、早急なる戦時体制の確立を目指して、重工業化、軍部粛清、大軍拡に踏み切ることになる。これは「重武装」「社会保障制度」「市民的自由」のうち、自由を最大限抑制する一方で、社会保障制度で国民不満を抑えつつ、軍拡を推し進め、総力戦に備えるという構想だった。
だが、二次大戦後も米ソ対立が激化、重武装を解くことができないまま、社会保障と市民抑圧の集産主義路線を続けた結果、経済成長が完全に止まってしまう。1980年代にゴルバチョフが軽武装化、社会保障改革、自由の限定的保障を求めてペレストロイカを行うが、時間切れで失敗に終わり、ソ連は瓦解する。

ドイツの場合、ヴァイマール共和国が成立して、主に「軽武装」「社会保障制度」「市民的自由」の社会民主主義路線を進めていたが、「ヴェルサイユのくびき」と世界恐慌の煽りを受ける中、SPDのブリューニング内閣が増税と緊縮財政を強行してしまう。これに対し、ナチスは「ヴェルサイユ体制の打破」「減税」「財政出動」を訴えて多数派を獲得していった。だが、戦後秩序に対する挑戦権を得るためには、重武装が必要であり、市民的自由を抑制しつつ、社会保障制度を整備する「国民的社会主義」路線となった。だが、現実には重武装よりも産業振興と社会保障制度を優先、戦争準備が整う前に大戦が勃発し、米英仏ソと全面戦争に突入した。

第二次世界大戦後、米国を除く西側諸国は「軽武装」「社会保障制度」「市民的自由」の社会民主主義路線を選択した。とはいえ、一方で米ソ冷戦が勃発していたため、西欧諸国はNATO、日本は日米安保による集団安全保障体制を築き、アメリカの軍事力に依存する形で軽武装の担保とした。ただ、英仏は核武装することでアメリカに対する発言力を一定程度キープした。また、日本では岸信介が「重武装(対米自立)」「社会保障制度」「市民的自由の抑制」を提案したものの、国民的支持を得ることなく失脚、少なくとも1980年代まで吉田路線が引き継がれた。

アメリカは第二次世界大戦が勃発するまで自由に特化した珍しい国だったが、大恐慌下で社会保障制度が一定程度整備され、また二次大戦の勃発によって重武装化を余儀なくされた。二次大戦期から1960年代初頭までのアメリカは、「重武装」「社会保障制度(不十分ながらも)」「市民的自由」の三つを同時に成立させた希有なケースとなったが、これは圧倒的な産業力と市場に支えられていたためだった。だが、ヴェトナム戦争でさらなる重武装が余儀なくされた上、国内産業も低迷したため、社会保障を切り下げる新自由主義路線で70〜80年代の危機を脱却した。だが、冷戦終結後も重武装を解除することができず、対テロ戦争で戦費がかさむ中、2000年代には市民的自由をも犠牲にするところとなっている。

日本は、80年代に中曽根政権下で新自由主義路線に舵を切ったものの、社会保障の切り下げには至らず、軽武装を中武装にする程度に終わった。だが、90年代には経済成長が止まり、2000年代には日中対立が激化(日本側の選択によるところが大きい)、対テロ戦争に伴い在日米軍の効果も低下、軍拡を余儀なくされている。結果、日本の軍事費は世界第7位の規模となり、世界第2位の海軍力を保有するに至っている。これに対し、国内市場は低迷を続け、特に低中間層の所得が低下している(世帯所得の中央値で1995年の550万円から2015年の428万円へ)。同時に急速な高齢化によって社会保障費が肥大化、2008年度一般会計予算における社会保障関係費21.8兆円が2017年度のそれは、社会保障関係費32.4兆円で予算97.5兆円に対し33.3%を占めるに至っている。
低中間層の所得が低下する中での大衆増税は効果が薄く、増税で軍拡を進めれば「軍事力で国難を打開する」という方向に働く恐れがある一方、社会保障を充実させても肥大化に拍車を掛けるだけで財政破綻やハイパーインフレが近づくだけの話で、にもかかわらず大衆増税で低中間層の可処分所得はさらに低下、貧困と経済格差を助長して社会的不安が増大する恐れが強い。結果、市民的自由を抑圧する方向に作用することになるだろう。

世界的には、米国覇権の衰退に伴って、第二次世界大戦後の国際秩序が再編期を迎えつつあり、国際緊張が高まる中、各国で軍拡圧力が高まっている。同時に米欧日などの旧先進国で経済成長が止まり、社会保障制度の維持が困難になりつつある。
第二次世界大戦後、西側自由主義国を先導したケインズ型国家像の維持が困難になり、それに替わる国家像が模索されている。

【参考】
日本型ペレストロイカに必要なもの、そして失敗する理由
posted by ケン at 21:05| Comment(0) | 憲法、政治思想、理念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月05日

当選したい病

自治体議員がこぞって「立憲から出るなら支援を止める」の大合唱。
中には総評系の組織内議員もおり、平素言ってることとやることが恐ろしく違う。
確かに民進党の組織決定は、「民進党をあげて希望の候補を支援する」であったため、組織論的には無所属やまして立憲から出る候補を支援するのは組織決定に反することになる。
だが、この決定は国会議員のみによる両院議員総会での議決であり、党員や地方議員の意思は全く反映されていない。
そもそも一党の解体を党代表が一存で決め、密かに交渉し、党の議員には決定を伝えるのみで、強引に多数決で「代表一任」を取り付け、党大会の決定すら経ずに最終決定してしまうなど、共産党ですら不可能だろう。例えば、S委員長が党幹部会や中央委員会の議決を経ずに一人で他党との合流を決めてしまうなど、スターリンでも不可能だったに違いない。その意味で、民進党は全く非民主的な政党であり、消失すること自体は僥倖といえる。
そのような政党から当選している地方議員もまた同様の存在で、大半のものは自らの当落しか頭に無いのだろう。
posted by ケン at 19:18| Comment(0) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月04日

立憲民主党の船出

希望の党から排除された前議員を中心となって「立憲民主党」が結党。
これを受けて、前原民進党代表は「分裂は想定内」と発言、自らの売党行為が準備された陰謀であったことを認めた。これにより民進党内のリベラル派は壊滅寸前に追い込まれた。だが、希望側の非道な対応や権威主義的傾向が露呈してくると、早くも失速しそうな情勢にある。他方、リベラル新党が立ち上がると、これまで「相応しい投票先が無い」と考えていた層が一気に盛り上がりを見せている。
リベラル派の候補は最悪の展開こそ回避できたものの、希望が失速したように立憲民主党が失速する可能性もある。非常に民意の揺らぎが大きくなっているだけに、まだまだ予断を許さない状況にある。

今後、希望の党は立憲民主党候補に大攻勢をかけると思われるが、自民党にとっては好都合な状況にある。三つどもえになって得をするのは自民党だが、今のところ自民党にとっての脅威は希望であって立憲ではないため、自民党としては立憲を間接支援するのが戦術的に有効な選択肢となっている。KM党にとっても、自らが主導権を握るためには「自民党や希望が勝ちすぎない」ことが肝心であるだけに、立憲民主党の健闘は「望むところ」だと考えられる。また、希望が立憲に対して攻勢をかければ、ダーティーなイメージを強めるだけに、必ずしも自らに有利に働くとは限らない展開になっている。
とはいえ、立憲民主党はかろうじて総評系組合の支援が期待できるだけで、資金的にも人員的にも苦しい戦いが強いられるのは避けられない。もっとも、希望も立候補者からカネをむしり取るような有様ではあるのだが。

選挙の結果は「ダイス次第」なところが大きいが、問題は選挙後の民進党の動向となる。前原代表の狙いは、選挙でリベラル派を追い落とした上で、120億円とも150億円とも言われる党資産を持って希望に合流するところにあるが、これを阻止する必要がある。そのためには、無所属で出ている前原氏をなんとしても選挙区で落選させ、党代表から引きずり下ろした上で、参院民進党が新代表を選出、全資金を持って立憲新党に合流するか、最悪でも分党して合流する必要がある。
幸いにして、前原氏には「パソナ疑惑」「公明内通疑惑」「外国人献金疑惑」など山ほどスネに傷を抱えているだけに、民主的な世論に期待するところ大である。
posted by ケン at 18:31| Comment(9) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月03日

厳しい緒戦

立憲民主党が設立されたものの、地元では連合も自治体議員も「希望か無所属で」と強い圧力をかけてくるので、非常に厳しい状況にある。
地方議員は、自分の次の選挙のことしか考えていないのでそうなるのだろう。
連合は本部の決定待ちだが、やはり勝ち馬に乗りたい気持ちが強く、希望の方しか見ていない。

近々あるいは週末にも行われるであろう世論調査で、立憲民主党の支持率が一定程度出て、希望が低下すれば、流れも変わってくるだろう。世論の動向に期待しながら、いまは耐えるほかあるまい。
posted by ケン at 09:17| Comment(3) | 政局ほか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017

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「トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017」を観に行く。
というか「間に合った」という感じ。これとオフ会があったため、無理を言って地元入りを遅らせたくらい。
まぁボスが出馬する党が決まらない限り、自分も仕事が進められないのでどうにもならなかったことが大きいのだが。個人的にはラッキーだった。

ザハロワ様が絶好調&超ハッピー・オーラを出しまくりで舞台全体が幸せオーラに包まれていた感じで、普段のバレエの舞台とは全く異なる空間だった。何というか、夫のレーピンがヴァイオリンの超絶技巧を披露しようとしているのがウザく思えるくらい、「他はどうでもいい」になってしまっていた。
しかも2時間弱もありながら無休憩。複数のショート・プログラムを組み合わせていて、演奏のみの間にザハロワが着替えて出てきて次のプログラムを踊る流れで、最後まで全く疲れを見せない。彼女の年齢を考えれば超人的としか言いようが無い。
一つ一つを論評できないのが惜しいが、「瀕死の白鳥」を観たいがために29日にしたので一言。信じがたい超絶技巧と身体コントロールであり、瞬きするのも惜しいほどだったが、どうにも幸せオーラ全開で凄い生き生きとしてしまっていて、とても死にそうには見えないところが「どうよ?!」と思わなくも無かった。否定はしないが、以前観たロパートキナ女史の方が「滂沱の涙であふれる瀕死の白鳥」の原型だったと思う。その彼女も引退した今、ザハロワ女史はケン先生にとって「最後の希望」である。
それにしても、ロブーヒンとロヂキンとか男性ダンサーはちょっとしか出てこないのに何とも贅沢な公演であった。あと、個人的には「ヘンデル」が良かったなぁ。

スヴェトラーナ・ザハーロワ&ワディム・レーピン『パ・ド・ドゥ for Toes and Fingers』
 ☆印は器楽のみ。
 演奏:ワディム・レーピン(ヴァイオリン)、フェスティバル・アンサンブル(リーダー:南紫音)
 出演:スヴェトラーナ・ザハーロワ、ミハイル・ロブーヒン、デニス・ロヂキン、
   ウラジーミル・ヴァルナヴァ、ドミトリー・ザグレービン 

 ○N・パガニーニ:“ヴェネツィアの謝肉祭”による変奏曲 op.10 ☆

 ○バレエ「ライモンダ」より“グラン・アダージョ”
 音楽:A・グラズノフ
 振付:牧 阿佐美
 バレエ:スヴェトラーナ・ザハーロワ、デニス・ロヂキン

 ○P・I・チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」より“レンスキーのアリア”☆
 編曲:レオポルト・アウアー

 ○「プラス・マイナス・ゼロ」
 音楽:アルヴォ・ペルト「フラトレス」
 振付:ウラジーミル・ヴァルナヴァ
 バレエ:スヴェトラーナ・ザハーロワ、ウラジーミル・ヴァルナヴァ

 ○M・ラヴェル:「ツィガーヌ」☆

 ○「レヴェレーション」
 音楽:ジョン・ウィリアムス「シンドラーのリスト」より
 振付:平山素子 *録音音源を使用いたします。
 バレエ:スヴェトラーナ・ザハーロワ

 ○F・ワックスマン:カルメン幻想曲 ☆

 ○「ヘンデル・プロジェクト」
 音楽:G・F・ヘンデル
 振付:マウロ・ビゴンゼッティ *録音音源を使用いたします。
 バレエ:スヴェトラーナ・ザハーロワ、デニス・ロヂキン

 ○P・I・チャイコフスキー:「ワルツ・スケルツォ op.34」☆ 
 
 ○「瀕死の白鳥」
 音楽:C・サン=サーンス
 振付:ミハイル・フォーキン
 バレエ:スヴェトラーナ・ザハーロワ

 ○M・M・ポンセ:「エストレリータ」☆
 編曲:ハイフェッツ

 ○「レ・リュタン」より
 音楽:H・ヴィエニャフスキ「カプリース イ短調」(クライスラー編曲)より
    A・バッジーニ「妖精の踊り」より
 振付:ヨハン・コボー
 バレエ:スヴェトラーナ・ザハーロワ、ミハイル・ロブーヒン、ドミトリー・ザグレービン
posted by ケン at 00:00| Comment(2) | バレエ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月02日

事務連絡:総選挙2017につき

本日より総選挙準備のため地元入りします。つきましては、投票日まで更新が不定期になりますので、よろしくお願いします。

ケン
posted by ケン at 10:00| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする